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Xデザイン学校リフレクション #1ブートキャンプ

はじめに


「社会をよりよくするデザインの学びと研究する楽しさを追究する社会人のための未来の学校体験を提供する」をビジョンに掲げる、Xデザイン学校 2023年秋ビギナーコースに通い始めました。

ここでは、参加したクラスの気づきやまとめをリフレクション*1として記事にまとめています。

*1:リフレクションとは、自己の内面を客観的・批判的に振り返ること。内省のこと

ではさっそく。



普通の総合職がデザイン学校に通った理由


私は、広く経済・マーケティングを学ぶ総合大学を卒業した、普通の総合職です。美大を出たわけでもなく、デザイナーでもなく、最近世の中に増えてきているUI/UXデザイナーとして仕事をしているわけでもありません。

ただ、総合職という立場ではありましたが、春まではマーケティング、ライティング、コピー、ブランドデザインなどについて関わる機会があり、これが、元々関心が高かった「デザイン」に、より深く関心を持つきっかけになりました。

Xデザイン学校に通う過程で、パーツでしか理解していなかった、あるいはこうだろうと思い込んでいる自分の認識を整理し、自分の得意分野をさらに広げていけたらと考えています。

現在は社会人向けの教育研修の教材開発(テキスト作成、テキストを超えた学びのデザイン)という部門で仕事をしていますが、今回の学んだ知識を使い、ゆくゆくは、以下のようなことが実現できたらと考えています。担当業務範囲は超えてますけどね。思うのは自由です。

・社会人教育の学びのあり方をバージョンアップ
・業務効率化だけでなく、サービスデザインの観点で考えた組織配置


ただの経験で終わらせるか、経験から教訓を引き出し、応用するか


直近の実業務で、経験学習*2やアンラーニング*3に関する取材が続きました。その影響もあり、今回Xデザイン学校で勉強するにあたり、自分の考えに固執せず、思いっきり捨て去ることを意識して初回講座に参加しました。

講座初回、ブートキャンプを担当いただいた浅野先生も経験学習サイクルについてお話されていましたが、やはり大事ですよね。
これで、成長が違います。
経験学習サイクルとは、経験から学びを得るためのプロセスのことです。プロセスは4つあり、①経験する、②振り返る(内省する)、③教訓を引き出す、④応用するという形になっています。

「経験した→ふーん。」で終わる場合と、そこから何か得ようと振り返り、教訓を導き出す場合。成長スピードが早いのは、後者です。

浅野先生から経験学習のお話を聞いたとき、「勉強した気分」で終わりしないぞ、という決意を新たにしました。
実業務で書いている別記事に、経験学習サイクルの図を掲載しています。ご興味ある方はこちらをご覧ください。
『経験学習入門』の著者 青山学院大学 松尾睦教授への取材記事です。

*2:経験学習とは、経験から学んだことを活かしていく学習プロセスのこと

*3:学習棄却、学びほぐしなどを意味する。これまで身につけてきた知識やスキル、価値観を意図的に手放したり追加したりして、新しい時代に対応できるような知識やスキル、価値観を獲得し直すプロセスのこと


時代はデザイン4.0


デザイン4.0は、浅野先生が名付けた表記とのこと。
デザイン1.0から4.0まで整理されていました。内容全ての記載はできないため、1.0と4.0のみメモしておきます。

デザイン1.0
 ・何をするか:プロダクト、グラフィック
 ・担当者:デザイナー 
デザイン4.0
 ・何をするか:デザイン経営、スタートアップ、組織改革・SDGs
 ・担当者:デザイナー役員、アントレプレナー(起業家)

デザイナーというのが前の時代のものと位置づけられているのが、驚きでした。
ここで言うデザイナーとは、製品制作の最終工程の装飾や、ブランディングにおけるビジュアルデザインの一部を担うようなイメージです。でも、デザインと言うと、日本ではまだここが一般イメージとしてありそうです。

では、世界はどうなのか。
これまでの時代を牽引してきた著名な起業家を整理してみました。
著名な方だけなのでこれが全てではありませんが、20年ほど前はエンジニア出身の方が目立ちます。

経営者が元エンジニア
・NETFLIX:1997年
・TESLA:2003年
・Meta(Facebook):2004年 など

ところがここ10年、15年ぐらいは、デザイナー出身の起業家を目にする機会が増えたように感じます。

経営者が元デザイナー
・YouTube:2005年
・Pinterest:2008年
・Slack:2009年  など

さて日本に目を向け直すと…デザイナー出身の経営者(デザイナーがデザイン・ブランドの会社等を興すのを除く)はどれぐらいいるのでしょうか。そもそも日本では、企業や団体にデザイナーを常駐させているケースがまだ少ないのかもしれません。

経営者ではありませんが、デザインと経営を融合させた病院を2件、取材したことがあります。病院というと、「痛い」「辛い」「待ち時間が長い」など、負のイメージが先行しがちです。しかしこの2件の病院は、患者さんにこういった体験をしてほしい。それをデザインの力で実現する、という形で病院を運営しています。経験のデザインを体現する、すばらしい病院です。ただ、今の私の知識でパッと思いつくデザインと経営の融合は、この2件ほど。(私が無知なだけで、本当はもっとたくさん素敵な企業があるはず)

日本においては、経営は営業力・技術力>デザイン  という位置づけなのかもしれません。

これからデザインを学んでいく人は、デザイン×アントレプレナーシップがキーワードの一つになりそうですね。
日本でも、これからデザイン×経営を得意分野とする方が増えていくのかなと、ちょっと気になっています。


「デザインが大事なんです」では、組織も人も動かせない


いやいや、初回講義の学びはもっとたくさんありますよ。
でも、回数を重ねた後の自分にどうしても読み返してもらいたくて、あえて初回リフレクションの最後にこれを書きます。

「大事なんだ」では、組織も人も動かない。

これ、一度経験しました。
どうして伝わらないんだろう、分からないんだろうと考えたこともありますが、初回講義を経て、ただただ、私に知識と戦略が足りなかっただけなんだと痛感しました。もちろん、他の過去の業務では戦略を考え、実行に移しながら協力者を増やしていくという過程を経て成功した経験もあります。

ただ、今の私には、これらのようなことを実現する力が圧倒的に足りない。いや、無いに等しい。

<やりたいこと>
・社会人教育の学びのあり方をバージョンアップ
・業務効率化だけでなく、サービスデザインの観点で考えた組織配置

まずはベーシックコースで、基礎知識を身につけていきたいと思います。
驕るなよ、自分。
捨てなさい、無駄なプライド。

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