貴種流離譚と異世界モノ

貴種流離譚への冷め、みたいなものが、たぶん自分個人だけではなく全体的にあったんだと思っていて、つまりそれは自分がロトの子孫でもなくサイヤ人でもなく竜の騎士でもない、ということにみんな気づいてしまってきていたということなんだと思う。Dの血族でもないし火影の息子でもないし魔族の子孫でもなくて、フィクションのあれこれは全部「主人公補正」だって気づいてしまうと、もう厨二病ごっこにノれなくなっちゃう。

涼宮ハルヒとピンドラがメタ視点で突きつけてしまったところを頂点にして、何者にもなれない自分とどう向き合うかというフェイズになってしまった。

結局その後行き場を失くした厨二病的俺tueeee的欲望は、異世界なろうモノという新たなギミックを手に入れてもう一度戻ってくるのでしためでたしめでたし。

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