感想なぐりがき

感想の概略としては、総論として何が言いたいのかずっとぼやけてるという感じ。

動画の構成としては、アイドルに纏わる個々の議題として、演じること、加齢・結婚、競争について論じているけど、個々の議論はそれなりに深堀りされていくんだけど、総括しようとすると急に躓く。

乃木坂と本のタイトルの頭にかかげているわりに、乃木坂における実践について動画であまり語られない。
大きな軸がなくて、個々の最近の話題についてそれぞれ話しているだけとしか理解できなかった。

じゃあその個々の議論に新規性があるかというとそうでもない。何か斬新な切り口とかそういうわけでもなくて、しかも自分の認識ともなんかずれていて、無駄ではないけどしんどい。

最初の議題はアイドルの職能とかについてで、自分からするとスペシャリストとジェネラリストとか、全人格的に評価されるとか、それってこれまでもよくある論点だし、結論も過去のものをなぞっている(スターシステムとか)し、わざわざここで議論している理由がよくわからない。

2つ目の議題、エイジズムとかパートナーとか、ポリコレ的に今っぽい議題でねぎっことかでてくるけど、これも議題としてはよくあるし、新しい観点とかも全然ない。

3つ目の議題の競争についてが一番ひどいと思った。乃木坂がAKBの総選挙のカウンター的な、競争に対する態度を保留したまま成長したという主旨だったけど、ぜんぜん違うくないか?

そもそも社会において競争が不可避で総選挙はそれを露骨に露悪的に具現化しただけで、票数にあらわれないだけで売上枚数とか選抜立ち位置とか握手会部数とかででるじゃん。

選抜発表が簡素になったのはいろんな意味で(回数とか顔ぶれとか)マンネリ化してきたからじゃね?

乃木坂は現場じゃなく個人PVなど映像に注力したっていってるけど、自分個人PVめっちゃ好きだけどあれをちゃんとフィーチャーしたこと逆にあんまなくない?まりっかとかくらいなのでは。逆に乃木坂で自分が一番熱を感じたのってアンダラなので、やっぱ現場つよいみたいな見方もあるし。

乃木坂は演技に注力してたみたいな論旨だけど、じゃあAKBのマジすかや高橋栄樹監督PVとかはどう評価すんのかみたいなこともいえるのではってなる。

48はみんなセンターを目指すけど、乃木坂は個性を伸ばすっていこちゃんがいってたみたいなのも全然違くて、乃木坂だって福神とかいう概念あるしみんな3列目より2列め2列めよりフロントを基本的には目指してるだろ、いこちゃんは最初からセンターやらされて叩かれて後で下がったり兼任したりしてるレアケースなので。ここはちょっと全然違うのですごい反発したい。

最後の動画のラスト2分、たぶんすかさん的にはここがハイライトだと思うんだけど、実践と慢性的な問題を議論する土壌がなかったみたいなコメントがいかにも左巻きでやだなーと思った。

本当にそういう土壌がないことに問題意識があるならドッツに辿り着いてるはずだろ、そうじゃなきゃモグリっていいたくなっちゃうんだよな。

なぜそういう土壌が根付かないかって、楽曲派の議論とかもそうなんだけど、自分の結論としては動員力がないからだと思ってる。まずは結果を出せば理由はあとから付いてくるところとかあるし、逆に言えば今回の話全部結局後知恵じゃんみたいな感じ。

なので最終的な結論としては、実践しようとしてるすかさんははちゃめちゃ偉いということになりました。

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