見出し画像

『闇シゴトに興味はありますか?』について

こんにちは、リー猫と申します。

最近、「闇シゴトに興味はありますか?」というアカウントがARG界隈をざわつかせています。
「高額単発アルバイト」を紹介すると謳い、短時間で楽に稼げるという内容の、見るからに怪しいポストを連日投稿しています。

不穏な動きを見せるこのアカウントについて、「第四境界の新作ARGではないか?」という見方が強いですが、現状はっきりとしたことは分かっていません。→別団体と判明しました(8/20追記)
また、大きな動きとしては今のところ、10月に東京・代官山で何らかのイベントが行われることが示唆されているのみです。

本記事では、このアカウント(以下、闇シゴトと表記します)及び投稿内容等についてまとめるとともに、関連が噂されている第四境界との繋がりについて考察したいと思います。
※記事の内容は随時更新いたします


1.動向まとめ

・アカウント開設

闇シゴトが初めてポストを投稿したのは2024年8月4日です。
「闇シゴトに興味はありますか?」というアカウント名ですが、企業名としては「らくらくスタッフ」のようです。(アカウント開設日は2024年7月)

・発覚

詳細な時期は不明ですが、アカウント開設から8月11日あたりにかけて、闇シゴトは複数のアカウントをフォローします。(8/20現在、26アカウント)
フォローされたアカウントには、謎解き制作者等も含まれていますが、傾向として【ホラー好き】という共通点があるように思えます。
なぜか一番最初のフォローは「月曜から夜更かし」でおなじみの桐谷さんでした。

闇シゴトの存在は、この時フォローされた方の発信によって明るみになりました。
以降、日を追うごとにフォロワー数が増加しています。(8/20現在、約1900名)

・不穏なポスト

闇シゴトの投稿の中には、いくつか怪しい仕事の宣伝に見せかけて、こちら側へ向けたメッセージの隠されたポストがあります。
そのメッセージは、闇シゴトが非常に危険であり、関わらないようにという警告でした。

一文字目を縦読みで「にげて」

上下の「ー・」がモールス信号で「キケン」

一文字目を縦読みで「ちかづくな」

プロフィールの文字化け→復元で「にげてにげてにげて」

・リアルイベント開催?

8月12日に、すべてが文字化けした異様なポストが投稿されます。
こちらを復元すると、下記のようになります。

10がつ18日案件詳細公KAI
案件めい
案件1.[飴玉くDAさい]

また、8月16日に闇シゴトアカウントのヘッダー画像が差し替えられます。(それまでは敷き詰められた一万円札の画像でした)

さらに翌日、次のようなポストが投稿されます。

このポストは約3時間後に削除されました

「ヘッダーをよく見て」という言葉に従い、ヘッダー画像の明度等を調整すると、画像に仕込まれた隠しメッセージが現れました。

白い余白部分に文字が浮かび上がる

2024年10月18日と19日に代官山で行われる案件は
大変危險です。どうか應募せずに引き返してください。
(險と應は旧字体)

これらの投稿により、10月18日と19日に東京・代官山にて「飴玉下さい」という案件名の”シゴト”が行われると予想されます。

・サイト判明

8月20日、闇シゴトが一枚の画像を投稿します。

PCモニターにwebサイトのアドレスが記載されており、後半部分はピントがずれてしまっていますが「2525〜」まで読み取れるため、闇シゴトのアカウントIDである「2525rakusuta」ではないかと推測できます。

このアドレスを実際にブラウザへ打ち込むと、次のサイトを開くことができます。

サイトの新着募集案件には、『【高額/時短】飴玉を渡すだけのおシゴト』の記載があり、日時・場所とも文字化けポストやヘッダーに隠されていた案件と一致します。
この”シゴト”の詳細は8月25日に公開されるようです。

2.第四境界の企画?(→別団体と判明)

闇シゴトは「狂宴」というホラーイベント制作団体が主催と判明しました(8月20日更新)

『第四境界』は、2024年4月に正式公開されたゲームブランドで、短い期間で立て続けにARGの話題作を世に送り出しています。

そして、怪しげな動きを続ける闇シゴトも、彼らの作品なのではないかと噂されています。
しかし、記事執筆現在、それを裏付ける証拠は何一つありません。

とは言え、関連性が疑われる根拠となる要素がいくつか存在するのも事実です。
次の2点は、筆者が根拠になり得ると感じている要素です。

・アカウント発覚までの流れ

作品を周知する際に、拡散してくれそうな人をフォローするという手法は、「かがみの特殊少年更生施設」の関連アカウントである「気づいて」にて用いられました。

闇シゴトでも、アカウントの発覚はフォローされた方からの拡散であり、その流れは似通っています。

・メッセージの隠し方

文字化けやモールス信号などを用いてメッセージを隠す手法は、第四境界の作品で多く用いられています。
しかし、筆者が注目するのは画像を明度調整することによってメッセージが現れるという手法です。

これは、第四境界が制作に携わるProject:;COLDシリーズの最新作「ALTÆR CARNIVAL」にて多用された手法で、同団体が用いる特徴的なギミックです。

ティザー画像
謎解き100問チャレンジ
『ゲシュタルト』MV

これらの要素から、闇シゴトが第四境界の作品であるという予測には一定の信ぴょう性があると筆者は感じています。

・否定的な要素

一方で、第四境界説を否定する要素として次の3点が挙げられます。

・フィクション表記が無い
Project:;COLDの初回公演にて若干炎上を起こした経緯があり、第四境界では作品がフィクションであることが強調されます。
しかし、闇シゴトでは今のところフィクション表記が見当たらず、下手をすればアカウント自体が通報対象になりかねません。

・アカウントの発見過程
アカウントの発見は、言わばラビットホール(ARGでは「非日常」への入口を表す言葉)であり、作品の世界観を表現する重要な要素です。
根拠として挙げはしましたが、過去の作品と全く同じ手法を採るだろうか? という疑問があります。

・テーマの重複
現状、闇シゴトがARGなのか体験型イベントなのかも分からない状態ですが、仮に「違法な仕事を斡旋する組織を調査して闇を暴く」というような趣旨であれば、第四境界が先日発売した「人の給与明細」とテーマが重複します。
(現地で参加するリアルイベントだと思われるので「体験」は異なるでしょうが……)

これらの点から、必ずしも第四境界であるとは言い切れない側面もあります。
逆に、発表されているいずれかの作品の続編や追加エピソードである可能性も考えられます。

何とも言えない不気味さと謎に満ちた「闇シゴト」。
今後も監視を続けるとともに、動きがあれば本記事内で随時お伝えしていこうと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?