ファイト・クラブ

 ファイト・クラブを見た。喧嘩をするクラブの話かと思っていたが、後半の展開には驚いた。会社に通い、上司の指示に従い、北欧家具を揃えることくらいしか楽しみのない主人公に、タイラーは、新たな価値観を植えつける。
 最低の家とベッドだが、本を読み知識は豊富で、鍛えた肉体は惚れ惚れするような魅力を放っており、セックスも強く、自分のしたいように生きている。
 「ファイト・クラブの掟その一」
・ファイト・クラブについて口にしてはならない
 男たちは仕事や普段の実績とは別に、それぞれの居場所を見つけていく。やがてそこですらもルールに縛られ、自由を失ってしまうのだが。

 タイラーは自分の自由を謳歌し、社会の常識とされる価値観「物に縛られた資本主義」とは別のルートで生きることを示してくれた。賢すぎたがゆえに、周りの人間が盲目的に巻き込まれたのは良くなかったが。
 ぼくもタイラーのように自分の自由とはなにかを常に問い続けていくような生き方をしたい。

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