『おんな　に生まれた』

　
おんなのわたしが
長く恋をする相手は　決まって　おんなの人だ

抱きしめて欲しい　とか
一つになりたい　とか
そんな風に思う　恋　じゃなくて
もっと　ぐっと　心を掴まれて
こんな人に　わたしはなりたい
と　清々しく　一途に胸に迫ってくる　愛を
わたしに教えてくれる人だ

そんな人は　決まって　男前で
それでいて　柔らかな愛を持っている
自分が小さくて
世界はどこまでも広い
そんなことをきちんといつも分かってて
それでも世界を包みたいと
どこかで願っている　大きな人だ

だから胸を打つ　その言葉は
だから気づかせる　その生き方が
わたしたちに
大事なものが　なんなのか

それをわたしたちは見つけられる
どんなに小さなわたしでも
生きて
生きていさえすれば

それを身体に教えてくれる
そう思えるのは
わたしが
子宮で宇宙と繋がっている
おんな　だからかもしれない
そして　それを伝えるあなたが
おんな　だから
　　　　　　　

　あなたに逢えて　よかった