レーズンの「VJの考え」

レーズン大統領の2018年現在のVJについての考えを、かけるだけ全部書く。

すごくざっくり言うと、VJというのはイベント会場で流す映像コンテンツだ。
映像コンテンツを”映像”と”コンテンツ”に分けて考えると、こんな事を担っている。
分け方は人によるかもしれない。

「考える事がすごいある」は「選択肢がすごいある」の方が、より適した文だ。

だいたいこんな事を求められがちだよという図

求められる事は一応やるけど、レーズンが大事だと思っているのはこっちだよ、という「レーズンVJ3ヶ条」。
ここをばっちりおさえると、良いイベントになると考えている。

ここから、3ヶ条について、順に説明していく。

■フロアに人をよびこむ、興味を持ってもらう手段の一例。
チラッと目に入った映像から目を離せなくする。
下にもすこし続く。

■集中させる
テキトーに食べる食事よりも、あじわって食べる食事の方がおいしいように
映像や音楽も、集中して体験した方が、より感情が動く。
なので時には人を集中させるような手段をとる。
自分がつい集中してしまうもの、人が集中してみてしまっているものを、自分の引き出しに持っておく。

■感情を呼び起こす
1イベントの中で、色々な気持ちになると良い。
強い感情が生まれると、それは心に強く残る。

感情を動かしたいなと思った時に、レーズンがよく使うネタ。
雨を見るとしっとりした気分になるし、
肉体の一部を大写しにするとセクシャルな気分になる。
深海は息苦しくなる。
ファミコンタイトル画面集はちいさい頃の記憶を呼び起こす。

この部分に特化したVJとして、静止画でVJをするというのを、たまに行っている。動画よりもしっかりと見れる分、時として、動きのある映像よりも、イメージが強くなる。
個人的にはかなりおもしろい。

映像で快感を生むのは、VJの基本の部分だが、これはかなり音楽に左右される。良いDJの担当VJをできるとうまくいきやすいが、いつも良いDJの担当ができるとは限らない。
極端な事を言うと、すごく良いDJなら、VJは無くても良い。
なので3ヶ条からは外した。
「今、何をフロアに与えている時間なのか?快感なのか?呼び込みなのか?」などは意識すると良い。しかし、混ぜる方法もある。

サブリミナル・スイッチ は、3ヶ条について考えて生まれたVJの映像スイッチングの手法。
似たことをやっている人がいるかもしれないけど、知らないので、オリジナルを名乗っておく。
これでVJをしていたら、m7kenjiが興奮ぎみに「スイッチング参考になる!」と話しかけてきてくれた事もあるので、けっこううまく行っていると思う。
みんな真似していいよ。

ここらへんは、やっていくと自然と気がつくでしょう。
動きやモチーフが近いと関係性を感じるし、
離れていても繰り返し見せていくうちに関係性を見出してしまうので
うまくやると図のようにトリップ感を生み出せる。

ネタとして延々と連想ゲーム的に紡いでいくというのも面白いかもしれない。こういうのは、ライブVJ等で、音楽側と共犯関係を結べると良いですね。
ファミ詣では、パックマンの「ゲーム画面映像」と「ぬいぐるみの映像」みたいに、同じモチーフでつなぐのをよく行う。わかりやすくおもしろい。

★★★

以上が、レーズンがVJについて考えていることのほぼ全て。
なにより3ヶ条の部分が大事だと思っている。
具体的な手法については各々が見つけていくと良い。
個人的には100万円くらいの価値があると思っているけど、もう、それほどVJをやらないと思うので試しに無料公開した。

ここで書いた事が実際に現場でうまくいくといいなと、いつも考えているけど、実際にうまく行ったのは数えるくらいしかない。


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