見出し画像

2022見て良かったMV10本 + おまけ

MV監督や、音楽とコンピュータの領域でいろいろしているReeeznDです。
少し遅くなりましたが、2022年に見てよかったMV紹介記事です。

仕事柄…というよりも真剣にMV作るなら、見ている量が足りないなと思って、2022年はかなりがんばってMVを見ていました。
しばらくは積極的に。忙しくてなかなか時間が取れない時は、youtubeを開いてMVが目に入ったら絶対に見ると決めて。
そういう生活を1年したので、それなりの量を見れたんじゃないかな。
以下は2022に公開されたもの縛りではないのでご注意を。順位は特につけません。

1.LORN - ENTROPYYY

2022年はAI生成が流行り、それを使ったMVもたくさん出ました。すでに使い古されてる感じすらありますが、中でも良かったのはコレ。MVのツボをついてる感じがします。監督の個人ワークを見ると、これほどではなかったのでLORN側のリクエストが良かったのかな。


2.NewJeans - Ditto (side A)

MVによって、NewJeansと過ごした日々が記憶に植えつけられる。
すごいMVです。
曲もいいんですがMVでブーストした体験がすごい。
ボクが監督した オーギュメンテッドおじいちゃん(リンク) もMVによる体験のブーストという部分では貢献できたかな。MVでブーストしたい事があれば声かけてください。

3.NewJeans - Attention

NewJeansは最初のも良い。ブーストは感じないけどカメラワークと編集がいい。

4.Jusice - Stress

見ているこっちのストレスがすごい。まさに曲名の通り。
監督は最近Netflixに「アテナ」という映画を公開しました。
映画はこれから見ます。

5.The Avalanches - Because I'm Me

いいMV。好きだなー。大事な要素が全部入ってる気がする。

6.TheWeeknd -Echoes of Silence

とんでもないMV。日本でこんなの作れるんだなっていう希望でもあるし、ただただ、ガチで良いMVでもある。

7.Oskea Fischinger - Study no 8

パワーグラフィックスさん著「AfterEffectsでつくるロゴアニメーション」内のガビンさんのコラムを読んで、改めて昔の映像を掘って出会いました。1931年のモーショングラフィック。もう完成してる。

8.二階堂和美 - 女はつらいよ

ガビンさんの流れで。
ガビンさんが監督したMV。今年ひさびさに見たんですよね。
これ、スマホで見るとあんまりピンとこないんですが、PCの大きな画面で見るとグッとくる。11年前のMV視聴の状況を想像すると当然なんだけど、こんなに明確に変わるかーと思いました。でも今現在でも、MVをスマホで見るのを意識して作っているのは極少数。

9.Bialystocks - 差し色

こういった「アイデアもの」で良いと思う事は少ないんだけど、映像自体の良さもあり良かった。MV作るのがうまい人がつくったんだろうな、と思ったら監督は本人。映像の質感の良さも本人がつくってるのかな?

10.Cuco - Forevermore

音楽とフィットしきってる映像。なんでこんな肩の力が抜けたような良いMVが撮れるんだろう。あと20本くらい実写MV撮らないとコレは作れなさそう。

MV10本の紹介はこんなところ。
2022年のMV関連で、すこし別の話もします。

X.VtuberMVの流れ

Vtuber楽曲大賞2022のMVも一通り見てみました。
MVが存在してない曲がMVカテゴリに入賞していたりと、信憑性に欠ける部分もある賞ではありますが、実際に投票が行われている様子も見えるので、上位の方はきちんとファン人気がありそうです。
https://natalie.mu/music/column/504872
ボカロMVの流れを汲んだモーショングラフィック系に人気があるのは観察していたんですが、今年はもう少しその傾向が進んだ感じがします。
3Dモデル系のMVはピーナッツくんくらいになってしまいました。
動画勢から配信勢への流れとともに、3DモデルからLive2Dの表現が主流になったと思えば3Dよりもアニメ的な表現が主流になるのは納得感があります。

上位で使われている3Dの効果も、いわゆるモーショングラフィックというよりは、リッチなアニメ映画用のコンポジットを思わせるものが目立ちます。
予算のあるチームではアニメ映画のようなイメージをもったMVがこれからも増えていきそうです。

個人的に今年好きだったのは「だじゃれくりえぃしょん」「UGE CHAN MARCH」でした。

もし自分が、アニメ映画的なMVや、ボカロ的なMVを作るならどういうものかなーとかいろいろ考えたり分析したりする日々です。
今後、POP/STARS のような気合の入った3DCGのMVが増えるのなら、現在のK-POP界の景色のように、現Vファンとは違った韓国Vからの輸入の流れなのかなとかぼんやりと見ています。森カリオペさんなどのラッパーは特に3DCGMVが似合ってると思うので、こっちの盛り上がりも期待。


◆ReeeznDの新作

年末年始の時間をつかって新作をつくるつもりがもう7日。思ったより時間がかかってしまいました。

すごくよかったMV、NewJeans - Ditto のRemixと映像です。
(これがタイトルにあったオマケです)

Chlumiさんが自分で曲も映像も作ってるの見て「めちゃめちゃいいな」と思ていて。自分も「コンピュータと音楽」を領域にしてるならかくあるべし・・・と。
音楽もやるしかないか・・・と、重い腰をあげてやりました。

オリジナルで作曲していたんですが、いきなり音楽が作れるわけもなく、一度迂回する意味でリミックスからやってみることしました。

拙さを生かして( ? )、少し設定を作って架空の制作者になりきってyoutubeにアップしてみました。
Ditto MVの舞台の高校の同級生(コンピュータ好きのナード)が彼女たちを遠巻きに見つつ、放課後チャットルームに集まって作ったという…半分くらい実体験のような設定です。

しかし音楽つくるのむずかしいね。
今は良いソフトもいろいろあるから、いい曲を作ろうと思わなければ、簡単なんだけど。
2,3年くらいやってたら否応なしにうまくなるので、やめなければそのうちうまくなるでしょう~と、拙いものをいろいろ出していくつもりなので、よかったら観察していてください。
サンクラもつくりました。
https://soundcloud.com/rzvideo
というか、MVを作っていたら出すペースが遅くなりすぎるので基本こっちにアップしようかな・・・。

池田亮司を目指しているわけじゃないけど、自分の音楽と映像などを使ってみんなをエンターテインできたら、また別の場所にいけるのだろうなと思います。
2023年もよろしくお願いします。

サポートするとレーズンがコーヒーを飲める!