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オークスコース解説

東京競馬場芝2400mは、日本ダービーやジャパンカップが行われる、日本競馬を代表するコースです。オークス(優駿牝馬)は芝Bコース4日目の最終日に開催されます。向正面および正面直線の一部に軽微な傷みがありますが、全体的に概ね良好な状態です。東京競馬場芝Bコースの1周距離は2,101.9m、幅員は28~38m、直線距離は525.9m、高低差は2.7mです。Aコース時より、仮柵が3m外側に移動、Bコース使用は2週目です。先週のヴィクトリアマイルは、Bコース2日目の良馬場で実施され、勝ち時計は1分32秒2で、内ラチはあまり伸びず中から外を走った馬が伸びていました。オークスも外からの差しが決まりやすいと予想されます。スタート地点はホームストレッチのメモリアルスタンド前から、最初の1コーナーまでは約300mの距離があります。1~2コーナー中間から向正面直線の残り約1300m地点までは緩やかな下り坂、3コーナー手前に高低差1.5mの坂があります。約60mは平坦で、その後4コーナーの中間まで約2.1mを下ります。4コーナー手前からは緩やかな上り坂です。そして直線の残り480m地点から残り260m地点にかけての220mで、高低差2mの急坂が待ち受けています。ゴール前の直線は525m9です。中山や阪神に比べると勾配自体はなだらかでも220mで、高低差2mの坂を上るには、馬の能力がストレートに反映されます。広い東京コースでゴール前の直線距離も長く、芝2400mという距離は、ほぼ全馬が未知の距離となります。折り合いに懸念がなければ、3歳牝馬同士のレースということで、厳格な距離適性はあまり問われない傾向が強いようです。距離適性よりも、決め手があれば距離克服は十分可能です。展開は未経験の距離で、各馬がけん制し合うことからスローペースになることが多く、たまに平均ペースとなります。展開にかかわらず、直線上がり3Fは11秒台のラップを刻み、速い末脚が要求されます。逃げ・先行馬が先手をとって押し切るのは非常に厳しいレースです。東京芝2400mでは、逃げ・先行馬の勝率、連対率は、悪くありませんが、オークスにおいてはあてはまらない傾向が顕著に表れています。基本的にはスローペースからの上がり勝負になる傾向があり、総合的な能力が求められるコースです。オークスにおいては差し馬、追い込み馬が圧倒的に好走馬の多数を占めています。どんな展開でも速い末脚を使えるかが、オークスの最重要ポイントになります。

https://talmudic.net/oaks2022forecast/#keni-toc0


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