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秋華賞コース解説(京都芝2000m右内回り)

秋華賞京都芝2000m右内回りコース概要
競馬場芝コースの1周距離は1,782.8m、幅員は27~38m、直線距離は328.4m、高低差は3.1mです。秋華賞は内回りコースを使用します。スタートしてゴール板を過ぎ、1コーナーまでの距離は約300mです。1~2コーナーは平坦。向こう正面バックストレッチの距離は約400m。向こう正面の中間200m地点から高低差3.1mの坂を上ります。3~4コーナーにかけて坂を下り、328.4mの直線は平坦というコース設定です。外回りコースとは違い、ローカル競馬場の小回り芝2000mに近いコースです。
秋華賞レース展開の特徴
京都芝2000m内回りコースは、内回り、小回りに特有の淀みないレース展開になる傾向があります。平均よりも速めのペースになり、前半1000mは60秒以下の速いペースで流れるのが秋華賞の特徴です。秋華賞はゴール前の直線が短い内回りコースなので、必然的に仕掛けるポイントが早めになります。距離ロスを最小限にすることは、内回りの必勝鉄則です。そのため多くの馬は、3コーナー手前までに先行集団の内側を目指して仕掛けます。残り1000m辺りからロングスパートできる、息の長い末脚が必要です。コーナーワークの上手さ必須で、外を回らされると、距離ロスが大きく厳しくなります。
秋華賞で有利な脚質
秋華賞は、平均よりも速めのペースになる傾向があるので、脚質傾向は逃げ馬が不利です。先行馬が勝つのも難しく、2着、3着が多いのが特徴です。後方からの追い込みは、外をまわって、距離ロスが大きくなるため、後方からの追い込みは容易ではありません。中心は、道中脚を溜められる差し馬です。秋華賞特有のハイペースを我慢して脚を溜め、インから馬郡を割って抜け出す勝負根性と、一瞬の瞬発力がある差し馬有利になります。内回りで差し馬が有利になる理由は、前半1000m60秒を切る速いペースになり、逃げ先行馬には非常に厳しくなるからです。
秋華賞で求められる能力
ゴール前の直線が328mと短く、コーナーでゴチャつくため5番手以降の馬は馬群に揉まれやすくなります。3・4コーナからのロングスパートでタイトな小回りカーブを馬郡に揉まれず器用な脚で内ラチの経済コースを走れる高度な機動力が求められます。騎手の手腕が勝ち負けを大きく左右する乗り難しいコース形態をしています。4コーナー出口で馬郡に包まれない位置取りが重要になりますので、スピードの持続力と、コーナーでの機動力、短い直線での一瞬の脚がある馬の好走度が高くなります。

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