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菊花賞コース解説

菊花賞京都芝3000m外回りコースの特徴
京都競馬場芝外回りコースの1周距離は1,894.3m、幅員は27~38m、直線距離は403.7m、高低差は4.3mです。京都競馬場の芝コースは、内回りと外回りから成ります。向こう正面の残り1100m地点から3コーナー入口にかけて4mの坂を上り、3、4コーナー中間点にかけて約4mを一気に下ります。3コーナーで4mを上がり、4mを下るコース構造が京都芝3000m外回りコースの最大の特徴です。以前の菊花賞では、3コーナーの坂を折り合ってゆっくり上がり、ゆっくり下るレース展開になることが多かったです。近年は調教技術の向上により、坂の頂上付近にあたる3、4コーナー中間、残り800メートル地点から、各馬が一斉にロングスパートを仕掛ける激しい消耗戦になる傾向があります。だだし、菊花賞は外回りコースを1周半回ることになり、3コーナー坂を2回通ることになります。3歳馬にとって未知の距離3000mということもあり、1周目はゆっくり上がり、ゆっくり下ることが重要になります。そして2周目はペースを上げてのロングスパート勝負になります。
菊花賞コース解説(京都芝3000m外回りコース)
牡馬クラシックの最終戦。菊花賞は長距離戦なので走破時計にバラつきがあり、展開に左右されるレースで、良馬場で開催されれば、高速決着となる可能性を含んでいます。外回りコースを1周半するコース形態です。スタート地点は、3コーナー手前の登り坂。スタートしてすぐに右へ曲がるカーブがあります。3~4コーナーは下り坂。ホームストレッチから1~2コーナーまでは平坦。各馬が仕掛けるのは2周目の3コーナー過ぎの坂の頂上付近からです。ゴールまでの800mを下り坂で一気にスピードアップして目一杯の追い比べとなります。長距離戦で脚を溜めておきたいことから平均的なラップとなり、上がりも速くなりやすい傾向があります。
菊花賞のペース配分
菊花賞は長距離線でスローペースになるイメージがありますが、ロスなく前目の内を位置取りたいので前半1200mあたりまでは平均ラップを刻みます。3コーナー手前までの1000mはペースが緩み、一息入ります。仕掛けどころの残り800mからスタミナ比べのロングスパートで一気にペースアップします。3コーナーにかけての下り坂で一気に勢いをつけて直線に向かうため、直線入口の外回りコースと内回りコースの合流地点で、外へ大きく膨らみます。そこを器用な脚でインを突いて突く抜ける走法ができる馬の好走率も高くなっています。馬場状態が良好ならゴール前に急坂がないことから長距離戦でも上がりの時計が速くなりやすい傾向にあります。
勝ち負けできるポイント
勝ち負けできる重要なポイントは4コーナーで好位につけることです。ラスト1Fの上がりも極端にかからず11秒台や12秒台前半というケースがほとんどのため、瞬発力のある馬でも脚を溜めすぎると脚を余して届かないことがあります。そのためにも直線入り口では2・3番手まで追い上げておく必要があります。脚質的には逃げ切るのと追い込みは難しく、圧倒的に先行脚質の馬が結果を残しています。枠順別成績は1枠と2枠が勝率・連対率共にトップの成績になっています。

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