何故、チェンマイだったのか。
今回３度目のチェンマイ滞在。
何故、チェンマイなのか？と、最初の頃は良く聞かれていました。
分かります。だって私も最初は『タイのチェンマイ』と聞いて、
勝手なイメージで、THE発展途上国だと思ってましたw w
実際に、チェンマイは首長族やアカ族などの村にも行けちゃうし。
では、何故チェンマイだったのか。
これは、今振り返っても運命的な出会いでした。
私の娘は、１０ヶ月お腹の中にいたにも関わらず、2100gで産まれてきました。５ヶ月でようやく首が据わり、1歳半過ぎてようやく歩けるようになったけど、とにかく何もかもゆっくりな娘。
3歳ごろまでは、風邪を引くと重症化しやすく、入退院を繰り返していたので、娘が産まれてから旅行に行くことはほぼゼロ。3歳になる頃にはコロナの影響で外出できない世の中になってしまいました。
そんな中、人生の転機が訪れたのです。
母、ホルモンバランス崩壊。
元々は、子宮内膜症があり、生理痛や排卵痛が重く２人目を出産した後から痛みが更に強く出るようになりました。
体に症状が出ていたにも関わらず、鎮痛剤で痛みを紛らわし、生活スタイルを緩めることなく100％で頑張っていました。
しかし、生理前から生理期間中になると、いろんなことが一気に出来なくなる。眠気・だるさ・腰痛・頭痛・腹痛・下痢・イライラ・落ち込みetc…
気づけば、１ヶ月のうち３週間は何らかの体調不良。本来の元気な私はたったの１週間だけ。
特にメンタルの不調に悩まされ、私の感情はまるでジェットコースター。
（この話は長くなるのでまたどこかで書きたと思います。）
この時、私は自分では気づいていなかったが、完全に悲劇のヒロイン状態。
「何でこの辛さを誰も分かってくれないの？」
「私だけが毎日忙しい。家族のためにやってあげてる」
こんなことばかり思っていました。
仕事も家庭も夫婦関係・親子関係も全て崩壊。
その時、初めて自分の中のストレスと向き合いました。
・何故ここまで体調不良が悪化したのか？
・どんな時にイライラしているのか？
・相手に自分の何を理解して欲しいのか？
自分自身の心のカウンセリングを初めてした時、
一番ストレスだったのが、【娘の成長】でした。
標準から全て外れ、発達のゆっくりな娘の成長を、頭では「あなたのままで」と思いながらも、心では先の不安を抱き「検査してるから大丈夫。」とか、「リハビリや療育に行ってるから」など言い聞かせ、本心から“ありのままで”と思えていない自分に気付いたのです。
そこから、まず環境から変えようと思い、発達のゆっくりな娘にとってどんな教育法が良いのだろうとネット調べていると、『モンテッソーリ』という
教育に目がとまりました。
【「子どもには生来、自立・発達していこうとする力（自己教育力）があり、その力が発揮されるためには発達に見合った環境（物的環境・人的環境）」が必要である」というものです。】
この自己教育力という言葉に、共感しモンテソーリの保育園を探すことにしました。私は鹿児島の大隅半島という田舎に住んでいる為、都会に比べると教育という部分では選択肢が限られます。
なので、「良い保育園が見つかれば、鹿児島に限らず1年だけでも引っ越して通わせてみよう！」という気持ちでした。
そして、一番最初にネットに上がってきたのが、日本をすっ飛ばして、
タイのチェンマイで日本人女性がモンテーソーリの保育園をしているという記事だったのです。
その女性の記事を読んだ時、心臓を掴まれたような「ギュゥ」ってする感覚と同時に、心の底から涙が溢れ出て、私が求めていることが文章に綴られていたのです。
ひとまず心を落ち着かせて、深呼吸し、頭で考えました。
答えは、シンプルに「行ってみたい」でした。
そして、今までの私だったら「行ってみたいな」で終わらせていました。
でも、人生のどん底に落ちていた私は失うものが無い状態だったのです。
本能として、大きく舵を切らなければ沈んでしまうという危機感が働き、
人生で初めて、自分の意思だけで大きな選択と行動を起こすことを決断しました。
そして、この記事を見た２ヶ月後、子供２人を連れて母子海外旅行を決行しました！
自分で選択して、決断して、行動する。
シンプルでいて、とても難しい。
人は環境を変えることが苦手だ。
と、行動を起こしてみて実感しました。
でも・・・・
動いたら、未来が変わった。
35歳にして、将来の夢ができたのです。
美容師をしていて、会話の中で「やりたいことが見つからない」という声を多く聞きます。ここを見つけないとそもそも動けないと思いますよね？
でも、逆でした。
やりたいことを見つけてから動くのではなく、環境を変化させながら動いていると、やりたいことに出逢うのだと思います。
一歩、海外に出てみると日本人がいかに長期休みが取れないのかよく分かります。当たり前と思っていたことが、当たり前じゃなかった。
みんな家事も育児も仕事もこんなに頑張ってない。
「やらなくてもいーんだ」
自分の思考が変わるだけで、体も心も穏やかに・・・。
私はチェンマイに来て、人生の価値観を大きく変えてもらいました。
何故チェンマイだったのか？
色んな奇跡が重なり、必然的に呼ばれたのかもしれません。
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