高校時代の話

もう卒業して10年以上経つが、当時疎遠になった友達はいまも疎遠のままだなあなんてことを思ってたら思い出したことがあった。

当時まじめに部活をしていたぼくは、一度だけ部活をサボったことがある。当時初めて彼女ができて舞い上がってしまい、「土曜日(部活がある)は彼女と遊びたい…!」と思い、確か体調不良だかなんだかと言って部活をサボった。

だが、彼女は彼女の友達に「今日は彼氏と遊んだ」とバラしてしまい、彼女の友達はぼくが入っていた部活にいたもんだから部活のみんなにバレてとても怒られた。まあ確かにぼくが悪いけどそんなに怒る!?っていうくらい怒られた。ぼくが入っていた部活は文化祭の演奏会で引退することになっており、サボったのは引退の2ヶ月くらい前だった気がする。大抵引退する3年生は前の方の席に座るのだが、ぼくは部長と同じパートの男ふたりに、サボった罰として「お前は一番うしろに座れ」と言われた。1年生よりもうしろである。

ぼくは納得がいかなかった。部長に怒られるのはまあわかる。申し訳ない。だけど同じパートの男ふたり。ふたりは部活にほぼ毎回遅刻してきた。時間通りに来たことなんてほぼない。ぼくは毎回開始数10分前には来て準備していた。サボったのも今回が初めてだ。平日の授業後の個人練習(参加は自由)も毎日きてたし、今までこれといって悪いことはしてこなかった。

それが、たった1回でこれである。しかも毎回遅刻してくる野郎2人にキレられて。お前ら毎回遅刻してくるくせにおれを怒る資格があるのか!と思った。ぼくを詰めてきた同じパートの男のうちの1人(Aくん)は、生活態度はそんなんだがパートで一番上手かったので、パートリーダーを務めていた。もうひとりはAくんと仲がよかった。パートリーダーに言われたらぼくは一番うしろに座るしかない。全然納得いかなかった。

ぼくは学んだ。普段まじめにやってる人は、1回でもやらかすと信用が地に落ちる。でも普段からやらかしている人は、たまにいいことをすると褒められる。なんだそりゃ

それ以来部活に出るのがバカらしくなってしまい、平日の練習には全然行かなくなって、たまに出ても誰ともしゃべらずひとりで練習してた。当時生徒会に入っていたのでそっちの方の文化祭の準備と、クラスの出し物の準備、シンクロもやってたのでシンクロ公演の練習となにかと忙しくなり部活とは縁遠くなった。

文化祭当日の演奏会、ぼくは一番後ろに座った。親も見にきてた。すごくつらかった。引退がこんなんでごめん、と思った。親は一番後ろに座ってたことについて何も言ってこなかったな。

でもクラスの出し物もシンクロも見てもらったし大丈夫だったかな。

なんかそんなことを思い出した。AくんとはまあOB会で会えば話したりもするけどBくんとはまったく話してないな。そんなこともあったけど10年以上前の話だし、久しぶりに話したいなと思った。

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