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皇后杯の観戦を終えて

写真:日本バスケットボール協会公式Twitterより

結果はENEOSサンフラワーズの8連覇ということにはなりましたが、Wリーグファンはこれまでにない感想を持っていると思います。
富士通RedWaveを応援している私は「ENEOS」は越えなきゃいけない大きな壁」であって、ENEOSの勝利を願うなんてことはこれまで一度たりともありませんでした。
それが今回富士通が負けた後の2試合はENEOSに優勝して欲しいという気持ちが大きくなりました。

正直、私は「決勝戦は体力的にも気力的にも厳しい、負けてしまうだろうな」と思っていました。そしてトヨタの優勝も見たくなかったので、中継も見ていませんでした。。

ハーフタイムに点差を見たときに、これはENEOSがいくんじゃないかと思い始め、後半戦をすべて観戦しました。
結果、見てよかったなと。これは見なきゃいけない試合だなと。すごく感じました。

富士通戦の1Qの終わり、渡嘉敷選手がケガをし、ベンチに下がりました。正直私は、「勝てるチャンスが大きくなったな」と思いました。
しかし、ゲームリポートの町田選手やBTのコメントにあったように、富士通はやるべきことを失ってしまって、混乱したまま自分達のペースをつくれない状態で負けました。

準決勝のデンソー、決勝のトヨタは、渡嘉敷選手が出られないという前提でプランをつくっていたはずなのに、それでも負けてしまいました。
負けた3チームとENEOSとの差はやはり

適応力

なんだろうなと思いました。
メンバー全員が今やるべきことを理解し、また状況が変わるなかで選手自身が判断し、タイムアウトを取らずともコートの中の選手同士で修正していける。
凄まじい適応力です。

日頃、どんなマインドで一人一人が練習に望んでいるのか…こんなことは一朝一夕でできることではなく、これが女王ENEOSの伝統というものかと思うと、ため息が出てしまいました。

渡嘉敷選手が下がったときに「勝てるかも」と思った自分がなんて浅はかな考えだったのかと恥ずかしくもなりました。

おそらく富士通が、この日のために渡嘉敷選手の高さ対策をしてきて、もしそれが上手くハマっていたとします。そうするとENEOSは渡嘉敷選手でのフィニッシュではなく、ダブルチームをさせた上でスリーで対抗するプランもおそらくあったはずです。もしかしたら渡嘉敷選手を意図的に下げて、今回のように平面のバスケで勝負してきたかもしれない。
そんな中、富士通はどこまで次のプラン、次の次のプランが用意できていたのか。ファンとしてはわからないだけにすごく興味が湧くポイントです。おそらくベンチとしてはそこまで考えていないと勝てないんだと思います。
そう思わせる今回のENEOSの皇后杯でした。

さぁ、2020年はもうすぐ終わります。2021年、富士通の一発目の相手はENEOSです。富士通がどんな戦いをするのか、想像しながら年末年始を過ごしたいと思います😁

最後に。大ケガを負ってしまった渡嘉敷選手が一日でも早く回復しますように。そして必ずや東京オリンピックが開催され、渡嘉敷選手がオリンピックの舞台で暴れまわる姿が見られますよう心よりお祈りしています🙏

バスケットで日本を元気に‼️💪🔥

2021年もよろしくお願いします‼️

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