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one day photo_08

今年の蔵王は樹氷が7年に一度の、ということで浮足立っていたんだけども、自分がことごとく晴れと予測したところがちゃんと晴れる、けれど自分はそこに行くことが出来ない状況が続いている。
職場での過労や育児での過労もあり、休暇を取りつつ息抜きに山に行こうと思ってもやっぱり子供の行事なり家族の体調不良が重なり行けない。
そんな時に自由に動ける人が楽しそうにしているのを見ると気持ち的には恨めしくなってしまうのはもうしょうがないことだなと思う。
子育てはそれでも手を緩めることはなく妻と僕は体力をどんどん奪われていくわけで、職場も別に長い事休みをくれるわけでもない、趣味が無かったとしても時間はなく、時間を作るための施策はひどくお金がかかる。こんなにも子供を育てるというのは時間を失うのかと思うと、この国で子供を産む人が減るのは仕方がない事だと思う。

不幸なことに僕は会社ではクリエイティブを担当していて、出来れば色々最新の映像作品等を常にチェックして技術や知見を常に蓄えなくてはいけないのだが、子育てはそんな時間を容赦なく奪っていく。デザイナー職はほとんどが独身かディンクスだなというのは家庭を持ってから強く意識するようになった。このままこの時間が続けば時流のわからない、判断力の鈍い管理職に自分もなってしまうだろう。
若いころ常々役員や管理職は時流がわからない不勉強な人間だと思うこともあったが、失うものが無い趣味人から見たらそう見えるだけで、健全な家庭を持とうとする人間からすればそれは当然起こるべくして起こったことだと今は考えている。趣味人だった頃は自分の将来に不安を覚えるというか、世間の言う普通という価値観と独身でやりたいことに打ち込む自分、そして趣味人の先人たちが寂しく散っていくのを見ながら慄き、普通になりたいと願った。だが、今となってはあの失うものが無い趣味人たちがとても眩しく見えている。僕は向こう側にいたほうが楽しく、何不自由なく老いて大して悲壮感もなくフェードアウトできたんじゃないだろうかと。

そんな不安や愚痴を携えながら、気晴らしに家の周りを子供を連れてふらつきながら写真を撮っている、写真が好きかどうかは知らないけれども構図を整えようとしている間だけはいろいろと忘れて集中できていると思うから。

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登山ブログを書いたり、山で写真を撮っています、登山写真で気が付いた技術をひたすらつぶやきます。