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猫たちは走る

 私走っているの、とシャム猫が言った。僕、走ってるんだと山猫が笑った。猫たちを走らせるものは何だろう。

 ある朝、気がつくとわたしはジョギングシューズを履いて、春の光の中に飛び出していた。
汗が吹き出し、肺が激しく酸素を求め、足はスプリングの緩んだバネのよう。
でも、なんとも言えない!

 昔、わたしも走るのが大好きだった。