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山猫に届いた手紙 その2
Dear Mr Gray House
どうも、旦那さん。いやぁ、お元気かね。おかげさまで、こちとらもようやっと、まぁ新居ができたもんで、そのご挨拶も兼ねて、慣れない筆を取ったと、まぁそういう訳なんですわ。こりゃこりゃ。
新居というのが、わたしが言うのもこそばゆいが、またとんでもない豪邸でしてな。まぁ、場所柄そんな家がたくさん建っとるもんですから、こればっかりは、いたしかたない。こりゃこりゃ。
かみさんも、まぁ文句はないみたいなんで、わたしも胸をなでおろした次第で、いやはや。女性というのは、時に春の嵐のようなもんですからな、ここだけの話。先日も、わたしが家から出てふと後ろを振り返りましたら、あなたのせいで春がなかなか来ないのよ!とまぁ、しかられまして。男というのは、三界に家がないとはよく言ったもので。こりゃこりゃ。
旦那さんも、もうちっと寒い日が続きそうだが、どうぞお元気で。また、拙宅にも足を運んでくださるか。かみさん手作りのヨモギジュースなどご馳走しましょう。いや、これが美味いの美味くないのって、ここだけの話。こりゃこりゃ。
Sincerely,
Noo Brown
※冬眠から目覚めたウッドチャックが、自分の影を見ると、冬はもう少し長引くと言われています。