愛は会いに行けるうちに

人というのは失ってから大切さ、尊さに気づくもののようで、データのバックアップ、健康的な生活、思い当たる部分は人それぞれでしょう。
とある歌に
「大切なものをなくしたよ
今になって気づいたのが遅かった
なんてよくある話で笑っちゃうよな」
といった歌詞があるように、よくある事のようで。
中でも「人との別れ」というのは多くの人があるのではないでしょうか。
わたくしなんかはここ最近はVtuberをよく見てまして、何人か引退する場面に居合わせた事もありますが、やはり「もっと応援出来たんじゃないか」等と考えてしまうものです。
わたくしにとりましては「椎名佳奈」という方がそれにあたりまして…

「真白な見た目に赤い目ってちょっと怖いな・・・けど熱のこもったいいピアノだ」

彼女に対してそう思ったのはまだ彼女の声を聞く前、高峰伊織さんのバックバンドでピアノを演奏していた頃でした。伊織さんのトーク中、溶け込むようにピアノを奏でる彼女はまさにピアノで語りかけてくるようでした。

そして彼女が語り、動き、ピアノトリオを組む頃にはすっかり彼女のファンとなっておりました。ピアノっていいなと改めて思わせてくれたのは間違いなく彼女のピアノのおかげでした。

しかし4月25日、突如引退を発表。音楽関係の職へ就くことが理由であった。わたくしは「私の今後について」と言われなぜか「引退」の2文字がよぎりました。今でもわからない、なぜそんなネガティブな発想がよぎったのか。その発想は残念ながら当たってしまったのですが、これほど当たって嬉しくない予想もないでしょう。しかし悲しい別れではない、これは門出なのだと思ってラストライブを視聴、最後までまさしく椎名佳奈の奏でるピアノだったと思えた一時でありました。

ただ悔やむべくは「もう少しでも感謝の気持ちを伝えたかった」、そう思うのです。実は引退してからのほうが彼女のアーカイブを見る機会が多くなったように思います。そう、失ってから彼女のピアノの音に真に惹かれてしまっているように思うのです。

なんて奴だと思う人もいるかもしれない、わたくし自身もそう思います。

最近は円満な引退を出来ないVtuberもいるようで、ちゃんと最後の感謝の言葉も満足に伝えられないこともあるかもしれない。だからこそ、記憶の棚に少しでもキレイな思い出として飾れるように、思いは会えるうちに、伝えていきたいと思うのです。

洒落ではありますがタイトルのように「愛は会いに行けるうちに」伝えたいと思うのです。

わたくしはSheena Trioのアルバム「First Scene」では「One Leaf Clover」がお気に入りでして、一つ葉のクローバーの花言葉は「困難に打ち勝つ」「始まり」そして「初恋」

Vtuber界隈では「ガチ恋勢」というファンがいるようですが、わたくしの「初恋」は椎名佳奈だったのかもしれないようです。

おあとはよろしいでしょうか。

赤姉妹でした。