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【受験生向け】NG志望理由5選

 前の記事「ねぇ、わたしのどこが好き?」で、ちょっとコミカルによく聞くNG志望理由にツッコミを入れてみました。なかなか好評だったので、今回は改めて志望理由でやってしまいがちな、あるあるNGネタ5選をお届けします!

NG(1) 業績リスト自慢!

 高校時代の活動がたくさんある方こそ要注意! 実績の羅列で終わってしまった志望理由書をたまに見かけます。活動的なのは大変結構です。様々な役割を果たしてきたこと、そこで学んだことも大変結構です。

 しかし! それではただの業績リスト自慢になってしまうだけ。読んだ人も「へぇすごいね」「よくがんばったねぇ」で終わってしまう。

 知りたいのは、その人を貫く「軸」。何に突き動かされてその活動をしたのか、しっかり言葉にしていきましょう。

NG(2) 先取り学習自慢!

 真面目で勢いがあって大学で学びたい熱意がありすぎる方こそ要注意! 多くの大学では、求める人物像に「基礎学力を有すること」と書いてあります。ここにピーンと来て「私は基礎学力バッチリです」とアピールしたくなるかもしれません。しかも、大学で学びたい気持ちが先走りすぎてしまい、どんどん学びを先へ先へと進めてしまうかもしれません。

 しかし! 基礎学力の有無は、3年間の成績を証明した「調査書」に譲りましょう。あえて志望理由書に書くべきことではないのです。

 かつて、「毎日3時間数学を学び、大学数学先取りしています!」「毎日3時間物理を学び、大学物理先取りしています!」と書いてきた人がいました。たしかに勢いは伝わってきますが、ひとつの教科を先取りするよりは文理問わず幅広い教科の基礎を固めて来てくれ、というのが正直なところです。

NG(3) 周りの人がすごいでしょ自慢!

 感謝の気持ちにあふれる心優しい方こそ要注意! 自分の成し遂げた成果を書こうとしたら、結局「周りの人がすごかった」話になっている人が結構います。特に積極性のアピールです。「勉強でもわからないところをわかるまで先生に質問した」「弱小部活をみんなで協力して盛り上げたら強くなった」などなど色々あります。

 しかし! すごいのは「先生」や「友だち」であって、あれ? あなた自身はどこへ? そしてそれって、本当に積極性? ということがしばしば発生します。

 成し遂げたことも大事、周りへの感謝も大事ですが、あくまで大事にしたいのは「あなた自身」の「中身」です。行動や成果だけでなく、行動や成果の起因となる考えを埋めていきましょう。

NG(4)ビビビッ天啓!

 直感力にすぐれたちょっと思い込み強めの方は要注意です!  ボランティアや家族のピンチなどたった1度の出会いや経験で「ビビビッ」と天からの通達(天啓)が来てしまって志望先や学びたい学問分野や将来やりたい仕事を決めた、という方がたまにいます。

 しかし! 本当に「ビビビッ」と来たのだとしても、他人が聞いたらただの不思議ちゃんです。なにより、残念ながら「ビビビッ」ではあなた自身のことはなんにも伝わらないのです(いや、むしろ「ビビビッ」しか伝わらない)。

 「ビビビッ」体験は、それこそ瞬間的なものであり、点です。点をたくさん集め、その点々にどのような線を引くかが大事になります。

NG(5) ふんわりぼんやり視界不良!

 もうこれは誰にでも当てはまるので、すべての人が要注意です! 言葉狩りはしたくないのですが、とにかく「色々な」「多様な」「種々の」「様々な」「諸々の」などに準ずるふんわり表現が出て来ていたら即チェックです。

 「様々な分野の講義を受けられる」「多様な学科の学生と授業が受けられる」「種々の実践的な経験を積み」などなど、挙げればキリがないほど。便利だから使ってんじゃないよーです。

例:
1.この食堂では、和食、洋食、中華、エスニックなど色々な料理が食べられます。 
2.株分け、さし芽、タネまきなど様々な方法で増やせます。

 曖昧さを減らし、具体性を上げるべく、「ふんわり」ワードが出て来たら立ち止まって、その中身を具体化させましょう。

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 いかがでしたでしょうか?

 実際書き上げてみたけど、読んでみて上手く書けていないと感じた人はこの5項目に当てはまっているかもしれません。

 ちなみに英語が得意な人は、以下の動画もオススメです。アメリカのカレッジに出願する時に出すエッセイの ”つまらないエッセイ5選” の動画です。すごく参考になります!

 良い志望理由書が書けますようにー!

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