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【字数別】どれぐらいのバランスで書くの?

 今日は、理由に必要な要素をどれぐらいのバランスで字数内に配分すればいいのかを考えてみます。

 志望理由書の文字数は、短くて2〜3行というものから、多くて4000字というものまで幅があります。一般的には、およそA4用紙片面1枚(600〜800字程度)を目安に考えておくと良いでしょう。

 内容は「どうしてこの学部・学科を志望したのか理由を書きなさい」というシンプルなものから、「1.高校3年間の経験」「2.大学で学びたいこと」「3.将来の抱負」と項目を分けて聞いてくる場合もあります。が、結果的に書く内容は同じです。

 また、手書きが基本ですが、PC入力OKの場合もあります。事前に確認できれば確認し、手書きの場合は清書の時間が必要になりますので、その分の余裕を持って準備しましょう。

[ 再掲 ] 理由に必要な要素 と 書く手順

 以前、理由に必要な要素について書きました。

 ① 学校側に「この人(自分)こそ入学してもらいたい人だ」と思ってもらえる厳選4〜6要素を決めます。

 ② 時系列で「過去(経験・知見)から現在、そして未来、最後は相手(学校)とのマッチングの流れ」を文章にします。

 ③ すべて書き出したら、ここでその学校を志望した理由を ” 一言 ” で端的にスパッと述べてみましょう。

 ④ 要素の並び替えをします。さっき考えた「一言で述べた理由」から始めます。

全体を一言でまとめた理由
私は〜〜するため,〇〇学校を志望(志願)します。

 その後、過去・現在・未来・学校とのマッチングを並べます。

バランスは「パラグラフライティング」を参考にしましょう

 良い文章は、読み手にとって美味しいのです。アメリカの小学校ではハンバーガーを例に、文章構成の仕方を習います。以下の記事は丁寧にまとめてくださっているので、一読をオススメします。読んだだけではできるようになりませんが、参考にしながら書き続けると誰でもできるようになります。

[ 字数別 ] バランス配分

 参考までに指定文字数をどう各要素に配分するかおおよその目安をまとめました。イメージは洋梨🍐型です。

最初と最後は、スッキリ短く全体像を示す
真ん中は、最初と最後にカッチリつながるよう意識する
とにかく「なんで私(うちの学校・学部・学科)?」に答える

 絶対この通り書くというよりは「学校が何を聞かれているか」「学校が聞いてきたこと(志望した理由)に答えられているか」を一番に意識して進めてください。

 ● 2,3行の場合

 志望した理由=結論だけを端的に述べます。段落不要。(他の受験生との差別化を意識、ちゃんと「その学校の志望理由」になっているか点検)

 ● 400字の場合(2〜3段落)

 100字 はじめ(理由=結論を端的に述べる) → 省略可

 200字 なか(イントロで述べた結論に至るまでの考え,自分と学校のマッチングがメイン)

 100字 おわり(イントロと同じ理由を表現を工夫して述べる)

 ● 600字の場合(3〜4段落)

 100字 はじめ(理由=結論を端的に述べる)

 200字 なか1(結論に至るまでの考え,自分自身の経験がメイン)

 200字 なか2(結論に至るまでの考え,自分と学校のマッチングがメイン)→ ここがメイン(比重重め)

 100字 おわり(イントロと同じ理由を表現を工夫して述べる)

 ● 800字〜1,000字の場合(4段落)

 100字 はじめ(理由=結論を端的に述べる)

 300字 なか1(結論に至るまでの考え,自分自身の経験がメイン)

 300字 なか2(結論に至るまでの考え,自分と学校のマッチングがメイン) → ここがメイン(比重重め)

 100字 おわり(イントロと同じ理由を表現を工夫して述べる)

 ● 1200字〜の場合(5〜段落)

 150字 はじめ(理由=結論を端的に述べる)

 200字 なか1(結論に至るまでの考え,きっかけ)

 300字 なか2(結論に至るまでの考え,自分自身の経験がメイン)

 400字 なか3(結論に至るまでの考え,自分と学校のマッチングがメイン) → ここがメイン(比重重め)

 150字 おわり(イントロと同じ理由を表現を工夫して述べる)

自分語りで終わらせない!  軸は「マッチング」

 特に、たくさん経験がある方は自分語りで「2/3」を占めないよう気をつけてください。伝えたいことがありすぎると、本当に伝えなくてはならないことが伝わらない危険性があります。自分が伝えたいことではなく、相手が知りたいことを書きましょう。

 相手が知りたいこととは、志願者と学校とのマッチングです。

 自分の「理由」がきちんと「理由」になっているかチェックが大事です。

長く書いて削る

 最初からスッキリ簡潔には書けないものです。特に短い志望理由書の場合は、たくさん書いて肉を削ぎ、骨だけ残していきましょう。肉を削いだら骨がないというおそろしい経験もしましたので、どうか骨も育ててくださいね。

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 今日は、志望理由書のバランスを考えました。いかがでしたでしょうか?

 納得のいく志望理由書が書けますように!


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