見出し画像

空飛ぶクルマがやってきた!

日本の大阪万博でも目玉展示になる(とされたが大丈夫でしょうか…?)
空を飛ぶ車の実用化がついにアメリカのニューヨークで始まるとのことです。
民間旅客サービス向けの電動垂直離着陸航空機(通称eVTOL)を開発している、
ジョビー・アビエーションは、Uberなどのアプリを使って、
タクシーと同じように気軽に使えるサービスを目指すとの事です。
ジョン・F・ケネディ国際空港と、ニューヨーク市内をつなぐシャトルサービスとして利用されるとのこと。
従来はタクシーで1時間以上かかっていた移動が、
最短7分に短縮されます。
しかも、料金はタクシーとほとんど同じ約200ドルでの提供を検討しているとか。
これが可能になれば、移動が格段に楽になるだけでなく、
マンハッタンの交通渋滞も解消されるかもしれませんね!

そこで疑問なのですが、このeVTOLは、ヘリコプターなどとどう違うのでしょうか?

仕組みの違い

一番大きな違いは、機体を航行可能にする、ローター(回転翼)の違いです。
ヘリコプターは大型のメインローターが回転して、機体を上昇させる力、
揚力を得ています。
また、後部に設置された小型のテールローターによって、機体の方向を調整し、
姿勢を安定させます。
一方、eVTOLは、前後の翼に小型のローターが30~40個、配置されています。
小型のローターを複数、複雑に動作することで姿勢を保ち、
細かい動きの調節が可能となっています。
また、全てコンピュータ制御で行っているため、
自動運転へのシステム応用も可能となっています。

動力源の違い

ヘリコプターは燃料を燃やして、動力を得ています。
燃料の種類は、普段我々が使用するガソリンや、灯油に近いものを用いています。
ヘリコプターの燃費は機体の大きさや重さなどによっても変わってくるのですが、
おおよそ0.5km/L~1km/Lほど。
自動車などと比べると、とてもじゃないけど燃費が良いなどは言えません。
その代わり、空を駆けてゆくので、スピードは出るという事なのですね。
一方、eVTOLは、電力を用いて空を飛びます。
航続距離はおよそ100km。
バッテリーで航行するためあまり遠くまで飛べないのですが、
電気を使って飛んでいるため、燃料を燃やすよりも環境への負荷は少ないです。
ただしこちらも現段階の事。
航続距離は今後ますます増えていくことが予想されます。
市場調査では、400kmは必要という事で、
そのくらいは飛ぶようになるのかと予想されています。

騒音の違い

ヘリコプターは我々の身近にある乗り物ですから、
あの巨大なローターが回転する音について、
聞いたことが無い方は珍しいのではと思います。
しかし、同じようにローターを回しているeVTOLは、空を飛ぶときの騒音もあまり変わらないのでは?と疑問になるかもしれません。
空の上を大量のヘリコプターが行き交うのでしたら、
騒音で迷惑なにものでもありませんから。
下記のYoutubeで主な航空機の騒音比較があります。
こちらの動画を見ていただくと分かるように、eVTOLの音量は他の乗り物と比べると、
だいぶ小さいものがと分かります。
ヘリコプターの1000倍静かであるとのことです。
実際に上記の記事にも書かれているように、
飛行中の音は、45デシベルとの事。
こちらは日常会話や夜の郊外と同じレベルの音量との事です。
走行中の車の音量も、70デシベルほどになるので、
それより静かという事になりそうですね。

eVTOL、最初は空を飛ぶクルマと聞いて、
映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』に登場する、
デロリアンのようなものを想像していた方も多く、
実物が登場した時には、ヘリコプターと変わらないじゃないか!
と思った方も多いかと思います。
私もそのように思っていたのですが、
調べてみると意外とヘリコプターとの違いも見れて、
より先進的な乗り物だと思いました。
今後はヘリコプターに代わる乗り物として、
普及してくれたら嬉しいですね!
万博で実際に乗る事ができるのかとも思いますので、
実車に乗ってみるのが楽しみになります!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?