マガジンのカバー画像

大学入試、大学入試改革について感じること

12
最近の大学改革につなげるために検討実施されている大学入試改革について感じることを記事にしたものです。
運営しているクリエイター

2021年3月の記事一覧

教育改革と称する改悪

1979年に始まった共通一次を最初に受けた世代、1985年に昭和の米騒動といわれた数学や現代社会、理科1といった、たった数年で消えた科目を共通一次で受けた世代。1987年は事前出願式(共通一次試験の出願と同時に受験する大学を決める)で足切りで受験の機会を奪われたり、志望変更が不可能となった唯一の世代(翌年には解消されたらしい)。1997年から2015年にかけて、学力低下と言われた世代。これらすべて教育改革と称した改悪の結果、苦しんだ世代だ。 改革と称して、受験生にそれまでと

大学入試 その6

本日も大学入試の話題。 2025年度からは、共通テストに、「情報」が加わる。(加わるらしいの方が正しいか?)必須となるか選択になるかは今後の動向次第といったところか?下の方に試作問題が掲載されていた。 この情報が、5教科に続く6教科目と設定されるのか、従来教科の1科目として追加されるのかで、その位置づけは大きく変わる。筆者は情報エンジニアなので、できれば教科としては独立し、みながそのような分野に興味を持ってくれればいいなぁと思う。試験科目と言うだけで、受験産業に引きずりこ

大学入試 その5

ちょうど一年くらい前に、とある議員が、つぶやいたらしい。未来を生きる生徒たちの未来の提案。 決してこの提案した子たちを問題にしたいわけではない。このような提案のできるこの子たちの、才能は素晴らしいと思う。 筆者は、日本でこれから必要だと言われている、考える力というのを評価するには学力試験ではなく、小論文や面接といった手段で、それを真に考える力を持つ人が評価するのなら、その方がいいと考えている。 ただ、それを真に評価できる人間が、各大学にどれくらい存在するか、そちらは甚だ

大学入試 その4

引き続き、教育再生実行会議の議事録を閲覧中だが、その中で、あぁと思うようなことが書いてあった。 日本の賢い人は、何故か医学部を目指す。筆者が学生だった時もある一定数は、勉強ができるからと言う理由で医学部を受験していた。そのあとは、白い巨塔を目指すのかどうなのか?本当のところ、その人たちが、医者になって何をしようとしているのか?その人たちは頭がいいので、理由は後付けで何とでも発言されるような気はするが、本当に心から医者になりたくてそれらを目指しているとは到底思えない部分がある