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スマートウォッチが活躍できない程度のソーシャリティ

10/28 土曜
居酒屋で知り合ってから転勤しても仲良くしてくれてるお兄さんに久しぶりに会った。5人で飲んだから、私はあんまり会話に参加しなくてもいいかと思って二次会で抜ける。まだ21時。最近、お酒を飲む欲求が無くなってきた。むしろ飲まない方に欲が向かってる。身体を健やかに保つことの方が幸福だ。そんなことを言いながら、帰宅途中のコンビニでカップ麺を買って、お湯を注ぐ。ラーメンはノンアルだから、体に優しい。

10/29 日曜
ダウ90000が名市大の学祭に来ていた。浜松のエアフェスタと天秤にかけたけれどもすぐにダウに傾いた。
*ダウに傾いたっていうと為替っぽくていいな。
30分程度だったけれども、お客さんはいっぱいで、自分の好きなものを好きな人たちがこんなにかたまって揃っている状況がとても心地よかった。M1の3回戦でやる予定のネタかな?勝ち上がって欲しい。写真撮影は禁止だったけど、ネタ終わりにステージ上の彼等の撮影許可が蓮見さんから出た。カメラロールが好きな人達で埋まる。
金山で元カノに似た人とすれ違った。思わず顔を伏せてしまったから、似た人だっただけなのかどうかは分からない。人混みが、無性に怖くなる。

11/2 木曜
「アフターサン」がU-NEXTの配信リストに上がっているのを見つけた。プールの水の中のシーンを思い出して、泣いた。人生で、一番好きな映画。
※好きって言うと違うかも。けど、1番泣いたのは間違いないし、家に帰ってからベランダで泣いた記憶を忘れることは無いと思う。
友達と電話する。上手く話せない。ごめんなさい。直接謝るのは、形だけになってしまう気がするから、私はこんな形でしか、謝れない。これも形だけ。
「美しい距離」を読み始める。菜の花畑を「ちらし寿司の上の錦糸卵」と表現しているのが、よかった。日常をより近い日常で喩えるの、好きだな。美しい。

11/3 金曜 祝日
朝、「美しい距離」を読み終えた。
正欲を読んでから、正しさってなんだろうとたまに考えてる。正しい欲って、なんだろう。欲って、なんでも主体的なときには正しいんじゃないかな。
「私には正しい。あなたには正しくない。正しさなんて、その程度のもの」
っていう真賀田四季の科白が思い起こされる。
夕方、後輩とラーメンを食べた。今度モーニングを食べに行く約束をする。約束って、絶対に未来に向かう行為だな。
夜、「ドントウォーリーダーリン」がレンタル100円だったから借りた。怖くて、半分でギブアップ。これも正しいと信じて、布団にもぐる。睡眠欲は、私を裏切らない。

11/4 土曜
起きて頭が冴えないうちにドントウォーリーダーリンの残り半分を見る。ストーリー全体としては整っていないし名作っていうよりも迷作であることは間違いない。ただ、細部の狂気がとても良かった。日常の延長に容易く死があることに気が付かせてくれる。
冷蔵庫に賞味期限の近い(過去方向に)パンがあったから焼いてお昼ご飯にする。次の日が休みだと体調が悪くなっても問題が少ないから、食の冒険ができる。
昼から、D論を進める。前に進んでる感じがしない。体育祭の行進でもなぜか同じところで足踏みし続ける時間がある、あれに似た感覚。河川敷に桜が植えられているのは、人間を集めて踏み固めることで河川の決壊リスクを下げるためだとかいう蘊蓄を思い出した。今の作業が止まった足踏みでも、何かしらの意味があればいい。
18時から、学部の友人と日本酒を飲む。日本酒は水に近いほど上質らしい。白湯でよくない?視界が廻る。
ピクセルウォッチにスイカを入れて使っているけど、左手にはめているせいでピッて押しにくい。マジョリティ向けに設計された社会は、まだスマートではないらしい。

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