私の夢

タイトルに書いてある通り今回は夢について語る。
私は昔から、日本中を巡り食える限りの美味いものを食べて全国各地の楽しいところを思う存分楽しむことを夢見ていた。そんなこと社会に縛られていると当然できないのだが。
そんな中、彼氏が自分の好きなことについて語ってくれた。
どうやらバイクや車を運転してどこか遠いところへ旅をするのが好きらしい。今は色々あって全ての免許が無くなったらしいが。
見事な利害の一致である。遠いところへと運転するのが好きな彼氏と、食い意地を張れるだけ張った結果日本中の美味いものを食い尽くすことを夢見る私。お似合いカップルじゃねえかと浮かれてしまった。
二人はふと、こんなことを口にする。

「貯金いっぱい貯まってリモートワークできる会社に就けたら二人でキャンピングカーで家も持たずに旅しようよ!」

これが私たちの夢だ。
建築科出身の彼氏の手に掛かればキャンピングカーを作ることなどお茶の子さいさい。その上彼氏は現在IT企業で働いているため何とかしたらリモートワークも可能だ。あとは私がどんな会社に就職して、どれだけ稼いで貯金ができるかに掛かっているが。

しかし、夢ばっかり見てられない。実現のための計画も立てねばならない。
好きな男の前で良いカッコしてやろうとついこんなことを口走ってしまった。

「私ね、3月の院試に絶対受かるから!そしたら4回生は暇になるからその間に車校行って免許とって旅しようよ!それにね、理系の院卒は就職で有利だから貯金も早く溜まるよ!」

さて大変なことになってしまった。
私の大学の成績はヒジョーーーに悪い。
どれくらい悪いかっていつ留年してもおかしくないくらいだ。そんなやつがストレートで進級どころか院進までしようとしているのである。

言ったそばから少し後悔したがモジモジと恥ずかしそうに、でも今まで一番嬉しそうな顔を浮かべる彼氏を見てしまっては後に引けなくなってしまった。
そんな可愛い顔をされては頑張るしかないではないか。

今日もテスト勉強、頑張ろう。

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