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20-21ブンデスリーガ前半戦を終えてと今後の予想

久々の投稿。ブンデスリーガの前半戦が先日終わって、バイエルンが1位で折り返した。2位ライプツィヒには前半終了時点で勝ち点4差とした。シャルケは1年ぶりに勝ったものの降格圏から抜け出せてはいない。フライブルクまでは欧州カップ戦(CL・EL)の出場の可能性があるのでここからどのチームが脱落していくかが見どころだと思う。
私が今年フルタイムで試合を見ているバイエルン、ライプツィヒ、ボルシアMG、フランクフルトを中心に語ってみる。


・バイエルン

過密日程でまともに休ませてもらえないバイエルンはとにかく失点が多い。ディフェンスでズーレのマークやカバーの甘さが最近の失点に繋がっているように見えた。あとは、トリッソのプレーが雑で失点には繋がっていないことが多いものの攻撃のリズムを崩してる面があると思う。それでも今まで問題にならなかったのはレヴァンドフスキやキミッヒ、ミュラーがここ一番で点に絡んで、「勝ったからよし!」で問題が先送りみたいになったから。ヘルタベルリン戦やレヴァークーゼン戦みたいにエースレヴァンドフスキを実感できたし、勝ったし次も大丈夫っしょ!みたいな。そういう意味では、メングラ戦とキール戦の連敗はそれを気づかせてくれリーグとCLの連覇に向けていい切り替えをもたらす連敗だと思った。
最後に、パヴァールの不調が心配だった。ボアテングが出ているときは、パヴァールの裏をボアテングがカバーしているのであんまし目立たないけど、ズーレが出るとパヴァールが不調なのがわかる。

逆に前半戦を振り返ってポジティブなことを述べると、控えでもアトレティコ相手に引き分けに持ち込めるだけの自力があること。ネームバリュー的にはドウグラスコスタ以外うーんって思ってしまうけど実際見てみたら、ロカは試合に出てないので補強ミスったかと思えば、CLやポカールをプレーしてるのを見ると悪くはない。チュポはストライカーとしては物足りなさはあるけども、後半リード場面に出れば汚れ役(レヴィの代わりにファールで止めてイエロー貰う)やってくれたりするし、PSGを決勝に導いたようにここ1番の勝負強さは変わらず持っていると思う。一番の驚きはムシアラで、アトレティコ相手に見せた(魅せた)ドリブルは今年のCL優勝にデイビスが覚醒して関係していったように連覇に必要なラストピースになり得る存在だと思った。

バイエルンの今後は、まずはムシアラの覚醒。今冬補強しない方向で中盤の層が薄いバイエルンにおいて中盤のローテに変化が起きるだけでなくミュラーのバックアップまでこなせるようになりムシアラの覚醒がバイエルン一番の補強になると思う。第2に、ウイングが長期的なケガをしないことだ。ここまで長期離脱したウイングの選手はいない。今シーズンで言えばザネの補強によるものなのかコマンの急成長が著しく、ケガあったものの軽いもので済んでいる。幸いポカールで早く負けているので可能性は薄いが、ここで長期離脱になるとCLを勝ち進む上で攻撃面でレヴァンドフスキとミュラー頼みになるし、リーグでは最終盤の戦いはCL・EL争いに関わるためいつも以上に難しいのでウイングの長期離脱によって引き分けがやっとになってしまう可能性がある。
個人的にリュカ・エルナンデスがデイビス離脱の間活躍していたのに、あまり使われていないことが気になる。これからの選手だけにもっと使われていいのにって思う。
CLに関してはくじ運によって状況がかわるので今から言及できないが、リーグ9連覇はライプツィヒのCL次第で変わってくるし、ライプツィヒが早く負けるほどリーグに専念するため9連覇がそれだけ難しいと予想している。


・ライプツィヒ

バイエルン同様ライプツィヒもまともに休みをもらえなかったチームである。まず、ヴェルナーが抜けて得点力が下がると思ったらむしろ上がってんじゃね?とか思うほど攻撃力があった。実際は、ヴェルナーが目立つだけで他が注目されてなかっただけだと思うけど。アンへリーニョがチーム内得点ランキングトップタイであるのは驚いた。パス精度、クロス精度、スピードに加えて得点能力が加わっていたことだ。CLでのユナイテッド戦で先制点を取ると対人に強いとされるワンビサカを無効化にしていたのはみてるこっちが気分良くなってしまうほどだった。(ユナイテッドファンは余裕で勝てると思っていたそうだから)
ライプツィヒは負けそうだけど終わってみたら負けてない試合にするのが上手いなと思った。(ナーゲルスマンが名将であることを上手く説明できん。できる人いたらコメントしてほしいです。) 2節のレヴァークーゼン戦を見ればわかるのだが、アウェーで有観客のなかで先制するも追いつかれそこからレヴァークーゼンの猛攻が続くも負けずにアウェーで勝ち点を取った。
攻撃ではフォシュベリやザービツァーなど様々な選手で得点でき攻撃パターンが多いことと守備面ではウパメカノが目立つがそうじゃなくて実際は全員でハイプレスかけて攻撃のリズムを作っているなという印象だった。
後半戦はショボシュライがどのくらいやるのか注目して見てみたい。ポウルセンが後半戦から復調するかも見どころ。CLのリヴァプール戦は本当にどっちが勝つか未だに予想できないくらい良い勝負になると思う。リーグの優勝はそれ次第かなと思っている。ライプツィヒはカップ戦、リーグ、CLと残っているのでローテーションは必須だと思うが、どの試合で主力を休ませるのか気になる。

・ボルシアMG

このチームに関しては元々フルタイムで見る気はなかったんだけどサッカーキングで鈴木良平さんがやっている今週のメングラと言う企画があってからフルタイムで見るようになった。けど、今季のスカパーのアーカイブがシーズン終了までなんでもう見てなかった試合は見ましたよ。
前半戦で最も印象に残ったのは対バイエルン戦の勝利なのは言うまでもない。ちなみに現状フリックバイエルンに1番勝っているチームだ。CLではラウンド16マンチェスターシティと対戦するがブンデスを見てる人ならシティを倒すかもしれないと思う。実際そのくらい強かった。バイエルンには持っている実力を出していく反面、リーグで言えばヴォルフスブルクやシュツットガルト、CLではホームでのレアル戦のように勝ちきれない場面もありムラがあるのかなと思った(ビッグクラブなどに対してはやる気出るけど、格下にはやる気出ないような感じ)。攻撃面ではトゥラムやシュティンドル、ノイハウスが良いのでエンボロが加わってくれればもっと盛り上がるだろうし、CL圏(3位フィニッシュ)は手堅くなるんじゃないかと予想する。
守備面では、ゾマーの安定感がノイアーに負けず劣らずと言った感じ。ゾマーは代表戦でも1試合に2回もPK止めてるくらいだしね。心配点としてはギンターやエルべディどちらかがいない時のメングラの守備は不安だなと思ったことだ。CLアウェイのレアル戦もベンゼマ1人に同じパターンで失点していたからだ。なお、その時はエルべディがスタメン出てなかった。

今後の話だが、CLに勝ち進んだ場合に草刈り場になり主力を引き抜かれ次の年に支障をきたす可能性があるのではないかと思った。監督のマルコローゼもドルトムントに移籍するかもしれないとありブンデスを盛り上げるためにも、CLを勝ち進んだ場合でも主力が移籍しないで来年も同じメンツを見たい。メングラサポーターの方々ノイハウスだけは許していただくことはできませんか。


・フランクフルト

前半戦一番勿体ないチームだった。ドルトムントやメングラ戦のようにリードしてたのに追いつかれる試合が多かったからだ。負けが少ないだけに、リードしてる試合を取ってれば今頃4位くらいにいたと思う。何度も言うが本当に勿体なかった。今シーズンはELに出られないためリーグに専念できるから勝ちを落とすような試合は無くなるんじゃないかと思って見てた。勿体ない試合の原因は、最終ラインが簡単に相手に攻撃をさせすぎているのかなと見てて思った。攻撃力だけならブンデス上位の火力を持つので得点できないという心配は見てて全くなかった。
トップ下のユネス、バルコク、鎌田の競争はユネスが一歩リードかなといった感じだった。

後半戦は、アブラハムが抜けた最終ラインを早く埋めれるかだと思う。あと、長谷部のアンカー起用は課題の守備面の改善と前線への配球に効果があると見ている。ヒンターエッガーが攻撃参加している分、インターセプトされるとそこを突かれる場面が多くそれをカバーできるのと同時にヒンターエッガーを守備に専念させることができると思うからだ。最後にヨビッチの加入について、どれくらい影響をもたらすかということと、アンドレシウバと共存出来ればいいのだがお互い「俺がエースだ!」って気持ちがある分ギスギスしそうな部分がありそう。コスティッチもこれを機に調子を上げれば良いのだけどね。


・その他のチーム

試合をフルでみてないので軽く触れると
ドルトムントはまず、なぜファブレを解任したのかが疑問だった。ドルトムントの不調は監督というより得点をホーラン任せにした攻撃陣のところにあると思っている。ホーラン加入前はサンチョ、ブラント、トルガン・アザールなど色々な攻撃パターンがあったと思うけどホーランが加入して戦術ホーランみたいな感じになってホーランが怪我してからはフンメルスが点を取ってなんとか維持してるイメージだった。サンチョは中断明けからあまりパフォーマンスが出せていない、動きのキレがあんましだったように見えた。その証拠に今季初ゴールがつい最近だし。トルガン・アザールはケガしちゃってるし。それでもリーグは順当に行けばCL圏に収まる位置にいる思うけどCL圏逃すまさかが起こるとするとドルトムントかなと思ってる。
ホッフェンハイムは最初だけだったなという印象だった。
ウニオン・ベルリンは今季のブンデスを一番盛り上げたチームだったと思う。
降格予想はシャルケとマインツだろうと予想する。シャルケは補強してるけどそれが残留に繋がるかといえばうーんというほど厳しい。それに今残留するよりは落ちるとこまで落ちた方が今後二度と降格しないチーム作りをしていくと思う。

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