【日記】オーレとかなんとか2022.11.26

　W杯、W杯、ひとつ飛ばしてW杯。

やってますね。

そんな絵文字１つで乗った感を出すな。

　何だかんだワールドカップは好きだ。
サッカー部のクラスメイトもJリーグを応援する雰囲気も海外サッカーファンのTwitterのノリも大騒ぎする渋谷も反吐が出る程嫌いだが、もう少し視点を遠くして漠然と国全体(というか星全体)が何かに注目してワイワイする様子となると何か良い意味で馬鹿馬鹿しく微笑ましい。

スポーツを平和の象徴として扱ったり、「勇気が貰えました！」などとよく言うが、額面通りでは無いにしろ間違っては無いなと思う。
こんなことにワーキャーなれる星が楽しくない訳ないもん。
錯覚でもそんな事が思えるのはスポーツの力ですね。

サッカーボールを蹴ったことがある人なら一回は「ワールドカップに選ばれて大活躍する」、そんな妄想をしたことがあるんじゃなかろうか。
僕も例に漏れずある。全然テニス部だったけど。

スタジアムを埋め尽くす大観衆、夜更かししてテレビに釘付けになる少年達、宅配ピザを取って仲間内で大騒ぎする大人、そんな国民の期待を一身に背負って走る。
おおよそ一人の人間に込めていい期待度と緊張の量を大幅に超えている。
オーレだのチャチャチャだので身体が爆発しちゃう。

活躍すれば国民的英雄、負ければ袋叩き、そんな極限状態に身を置く高揚感は計り知れないし、間違いなく人生のピークと呼べる。
そこでしか分泌されない脳の成分とかありそうだ。

そもそも人生において「応援される」という経験が無い。
部活での後輩のまばらな拍手が関の山だ。
ほとんどの人はそうだろう。

当然だ、彼等は死ぬほど努力をしてきた。
家でゴロゴロすることに精を出してきた僕とは違う。
死ぬほど努力した一握りだからこそ、そこに立つ権利が与えられるし、観る側にも熱が入る。

まぁでも妄想くらいはさせてよ。
「日本の宝、あかね選手！ 全試合KO勝ちで見事W杯歴代最高記録を更新しました！ 次の国王は彼に決まりました！ 国王陛下万歳！！」