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【日記】餌やりの秋2022.11.25

 秋やね。
先日(日記やのに先日〜言うてるやん)、徳川園へ紅葉を見に行った。
雨が降っている事には傘を差してから気付いた。
分からない人には分からなくていいです。

出発から10分で靴がびしょびしょになるが、脳の回路が壊死しているので無心で歩を進める。

到着。
隣接しているカフェ、蘇山荘に入り食事を取る。
ここはとても良い。戦前に建てられた趣のある木造建築で窓から日本庭園を見ながら優雅なひとときを過ごせる。煩わしい現世から解き放たれた素晴らしい空間だ。
そんなところに雨に当てられ眼鏡が濡れ倒した大男。
場違いですよね、知ってます。

ハヤシライス食べた。あとお汁粉も。

小一時間ほど休憩し、いざ徳川園。
入園料を支払い、決められてんだか決められてないんだか分からないルートを歩く。適度に舗装された山道は雨天時にはなかなかの緊張感がある。

もう11月も下旬だというのに、もみじはまだ完全に紅く染まり切ってはなかった。毎年そんなもんだっけ。あんま覚えてない。
ところどころ真っ赤だったり緑だったり、あれって何で差が出るの?紫外線?
まあグラデーションでその対比を楽しむのも悪くなかった。

髪染めるの下手な奴かよ

 山道を抜け、湖のある開けたとこに出る。
雨とはいえこの開放感はやはり格別。思わずヤッホーと叫びたくなる。

鯉の餌が置いてある無人販売所を見つける。
おいおい、待っておくれよ。胸が高鳴る。

僕は餌やり体験が大好きだ。
この世のエンタメの中でもかなり上位にくる。
最もインスタントに「施しを与えたい欲求」を叶えてくれる行為だ。鹿や山羊やウサギなど、見かける度に必ずやってしまう。

まるで干ばつ地帯に恵みの雨を降らせる主なる神の様に、貧しい村に猪の肉を持ち帰る狩人の様に、鯉を弄びながらブロック状の餌を四方に散らす。

こっわ

あぁ… 気持ちが良い…
先ほど 施しがどうとか言ったが普通に悦楽に近いものを感じる。自分の手の動きにつられ、口を開けてアピールをする鯉たち。餌を投げ入れれば陸に上がってこんばかりの勢いで飛び付く。こんなエロスがあるだろうか。

以前 猫カフェに行った時は最悪だった。
スタッフさんから支給されたちゃおちゅーるを「オラ!よこせ!」とばかりに一瞬で強奪され オケラになった瞬間に見えてないんかというくらい無視されて悲しかった上に猫アレルギーで目が腫れ倒した。

マキマさんがデンジくんをチェーンソーの悪魔としてしか見てなかった様な物悲しさがあった。

その点 鯉はまだ主従関係を理解している分可愛い。
猫ども、見習え。

そんなこんなで視覚的にも欲求的にも満たされたので(あとは普通に全身びしょ濡れになったので)帰ってきた。

今ちょっと体調が悪い。何も文句言えない。

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