あの伝説のコミック「バディミッション」が、4年の時を経て「バディミッションBOND」として帰ってきた!

 皆さんこんばんは。
 先日バディミッションBONDを完全クリアした、1プレイヤーです。

 これより発狂し、ネタバレなしのそこそこ重度の幻覚を見始めるところなのですが、その前にバディミッションBONDの購入を現時点で決めていらっしゃるミカグラ島旅行者の皆様へ、贈りたいアドバイスが3点ございますので、該当の方はお聞きいただけると幸いです。

①バディエピソード・サイドエピソードは、開放タイミングで読破しましょう。
 直前のミッションに関連するエピソードが開放されることがあります。条件が厳しいもの・面倒なものも、しっかり開放し読破いただくことをおすすめします。

②エピソード開放条件に「特定のバディで捜査あるいは潜入」が存在するメインミッションは、捜査開始直後と潜入開始直後、それぞれ必ずセーブデータを作成して下さい。
 また潜入に関しては、開放条件通りのバディを組むことをおすすめします。該当のメインミッションをクリア後、エピソード開放のためにもう一周ミッションをプレイする場合があるため、セーブデータがあるとかなり便利かと思います。

③ヒーローゲージ増減の選択肢表示中でも、遠慮なくセーブロードを活用しましょう。
 メインミッション中、潜入パート以外は基本的にセーブが可能です。ヒーローゲージが関わる質問はできるだけ正解を選んでいきましょう。

 以上3点を守っていただけると、効率的かつ効果的にバディミッションBONDの物語に浸ることが出来るかと思います。ただ②、③に関してはサブミッションの開放に少々手間が掛かる故のアドバイスですので、そちらの手間を惜しまない方は思うがままにプレイいただければ!

 ご静聴ありがとうございました。それでは発狂いたします。






 こんにちは。僕はれっどくーろんと言う、しがないゲーマーです。
 先日衝撃的なニュースが舞い込んできたので、今回筆を取らせていただきました。

 皆様は、約4年前に連載終了した伝説のコミック、「バディミッション」(通称バディミ、以下バディミ)をご存じでしょうか。「アイシールド21」「ワンパンマン」等でおなじみの村田雄介氏の新作として、ネットの漫画アプリにて連載されていたコミック作品です(今で言う「ジャンプ+」的な媒体で連載されていました)。

 この物語は、一所懸命にヒーローを目指す、真っ直ぐで誠実で、けれど天然な面が目立つ警察官の青年・ルークが、世界を股に掛ける犯罪者、怪盗ビースト・アーロンと出会うところから始まります。野蛮を体現したような男・アーロンとの邂逅が、とあるリゾート島・ミカグラ島で暗躍する犯罪組織DISCARDが引き起こす大事件へとルークを導いていく、痛快アクションコミックです。

 王道かつ分かり易い展開ながらも、作画の迫力や怒濤の伏線回収、そして何より登場キャラクターたちの魅力の高さから多くの読者の心を掴みました。メインキャラクターのルークやアーロンのケンカ相棒コンビもさることながら、ツンとしながらも時折可愛さを見せるヒロインのスイちゃんに、カッコイイ女性筆頭の司令塔・ナデシコさんなど、サブキャラクターの人気が非常に高かったのを覚えています。

 他にも、途中から登場した、酒飲みでナンパ師のおっさん・モクマのメインエピソードの人気が高く、当初は1エピソードのみで退場(死亡させる予定だったとの噂も?)だったはずが、ファンからの要望に応え続投となった……という話は有名ですね(実はここで登場していたチェズレイという悪役サブキャラも、作り込まれたキャラと立ち回りの華麗さから爆発的な人気を博し、物語終盤にて再登場するというサプライズがありました。いやあ、あの回は周囲でも死人が出ましたね)。

 ですが、媒体が媒体だったことと、メインの活躍キャラクターが男性ばかりだったこと(スイちゃんはちょっと出番が少なかったんですよね)、事前の宣伝があまりなく、連載中もファンの口コミ程度しか情報が広がらず、長期連載には至らず約4年前に連載終了してしまい、単行本も発売されることはありませんでした。
 人気さえ出ればアニメ化すら余裕で出来るとさえ言われる程に作り込まれた当作ですが、叶わず。
 僕を含むファンたちは、連載当時の輝かしいダイヤモンドのような日々を懐かしむことしか出来ませんでした。故にこの作品は「伝説」として、裏でまことしやかに語られるのみとされていました。

 そして……ここで、僕が冒頭申し上げた衝撃的なニュースに繋がります。
 なんと2021年1月末、「バディミッション」が「Nintendo Switch」にて、「バディミッションBOND」として帰ってきたのです!

 確かに最近、普及率の高さが言及される「Nintendo Switch」。コミックの連載も、間違いなく可能でしょう。
 そして説明するまででもないですが、「Nintendo Switch」は元々ゲーム機です。即ち、音が出ます。映像が動きます。何を意味するか……お分かりですね?

 実質アニメ化です。OPがあります。動いています。即ち、死です。

 まず(大して詳しくない僕ですら驚くほど)声優が豪華過ぎてひっくり返りましたし、事前の宣伝PVであまりのキャラとの一致具合に界隈が燃えています。ゾンビと化していた我々には過剰な供給です。さながら十字架を突きつけられた霊の如く、我々は爆発しました。

 更に、これは「バディミッション」ではなく、「バディミッションBOND」。BONDって何? と思ったら……コミック当時、人気のサブキャラクターという立ち位置であったモクマとチェズレイが、メインキャラクターとして加入することになっていたのです! その上、他の魅力的なサブキャラクターの物語まで、おまけとして追加! いやそんなことある!?(一部は連載当時、期間限定公開されていたいわゆる巻末オマケ的なものからの流用もありました。泣きました。新要素とリメイクのダブルパンチです)

 更に更に、なんと! 今なら原作で言う2巻分が無料で読めます! コレが試し読み文化というやつです! 「Nintendo Switch」さえお持ちなら、すぐに読むことが出来るのです。

 そして……なんとこの作品、全巻セットなんです!! 嘘だろ!??!?! 一回買ったら全部読めちゃう!??!!?!?! バカでしょ!?!??! もっと金払わせてくれよ!!!!!!!!!?!? 夢かと思いました。事実です。本当です。

 「バディミッションBOND」は、世間的にはおそらく、新連載という形で受け入れられるかもしれません。というか、実質新連載レベルでストーリーの練り込みが凄まじくなっていました(早速遊んだのですが、既にあった要素はそのままに、新しいスパイスを加え物語の濃さが何倍にもなっている感じですね……神では?)。
 でも僕らはあの頃、連載していたあの輝きを確かに知っています。僕らの中に、ヒーローはずっと昔からいたのですから。

おかえり、ヒーロー。
どうかたくさんの人々に、新しい輝きをもたらしてくれ!

 というわけで、試し読みor全巻セット限定という特殊な販売方式になっているので、まずは試し読みだけでもしていただいて、面白そう! となったら是非とも全巻セットをポチっとしていただけると! 電子版もございますが、もちろん物理版もありますので! お好きな方をチョイスして買っていただき、もしお気に召すことがあれば周囲にオススメして下さい!
 そうすればあの頃叶わなかった、新しい展開という夢が、もう一度動き出すかも知れないので。どうか、どうかなにとぞ――





 ………………え?

 は?

 バディミッションBONDはそもそも漫画じゃない?

 ていうかまず、4年前に連載とかしてない?

 バディミッションBONDは、2021年1月29日金曜日に発売されたNintendo swich専用ソフトの新作ADVゲーム?

 いや、そんな馬鹿な。確かにマイナーな作品でしたけど、僕は毎週楽しみに、更新日の0時にスマートフォンを握りしめてたんですって。いやほんとですって。ファンの熱量もまじですごかったんですって、犬耳ルークのマスコットをファンメイドした人がいて公式に補足されてるの見たし、怪盗ビーストモチーフのマスコットを自作した人が即売会で長蛇の列に混乱してたって話も聞いたし、スイちゃんの歌をファン作曲して合唱オフしたとかいうのもあったし、モクマのアロハシャツと同じアロハがあるとかないとかで、凄い柄のシャツがなぜか売り切れた事件とかあったし。チェズレイの台詞一言一言にクラシック音楽家の名言オマージュがあるとかいう、濃ゆい考察サイトあったし。僕自身も村田先生の新連載だって喜び勇んで周囲に話してたし……男ばっかだけどまじでアツい話なんだって! みたいな感じで頑張って布教して……

…………………………。

いや、4年前の僕……スマホ持ってなくね?
ていうか今も持ってないわ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!




……ええとですね。

 冒頭、本当の冒頭で申し上げたとおりなんですが、先日本当にクリアしたばかりで。コンプリートしたばかりで。本当は、純粋に、この物語の素晴らしさをお伝えしたかったんです。幻覚とかじゃなくて。でも、幻覚記事描けるレベルでキャラが生きてるなあと思ったのも事実で、中盤くらいまではこのノリでレビューやるぜ! って思って終わらせて「いやそんな……こんな大傑作こんなノリでおすすめして……いいの……?」って悩むくらいの1本だったんですよ。でも、もう、それはそれとして、とにかく何か伝えたくて、一回突っ走ってみようかなって。思いまして。かかせていただきました。でも本当はもっと純粋な気持ちでして、つまりですね

 ただ僕から言いたいことは、
 このゲームに関わった全ての皆様に感謝を捧げたい。
 本当にありがとう。

 そして、こんな大きなことを言うのは本当におこがましいと思うんですが。
 キャラクターの関係性とか、ヒーローものお好きな方とかが、まだ、このゲームをやっていらっしゃらないなら、間違いなく「損」なので、どうか体験版だけでも触れて下さい。
 シナリオ部分以外のゲーム部分、QTEとかシステム部分に難はあるなあとは思うんですけど、シナリオが本当に良かったので、是非ネタバレのない今のうちに突っ走っていただければと思います。
 次回作が見たい。本当に。
 まずサントラと設定資料集までこぎつけたいんだ。頼む。皆。
 一緒に、ミカグラ島に旅行しに行こう。後悔させない、最高の旅を約束するからさ。

 僕はもう一回、旅行しに行こうと思う。
 あの宝石箱の輝きを――ずっと僕が見たかった本物の輝きを、もう一度この目で見たいから。



P.S.
 これは、「バディミッションBOND」の素晴らしさに発狂した、しがないゲーマーの主観によるジョーク記事です。プレイヤーごとに物語への印象は異なり、評価も変わります。1つの指標として見ていただけると幸いです。

 最後に、全ての幻覚系レビュー・ブログに敬意を表します。
 僕にも見えたよ。幻覚。



P.S.2
note検索でバディミ見てたら類似記事(しかも何倍も作り込まれているもの)があって、笑った後すみませんって気持ちになっている ま、まあ、色んな幻覚があっていいですよね!! ~これぞ噂のn番煎じ~