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わたしが通信長であることのあれこれ。

『通信士の仕事を具体的に教えて欲しい』ということをリクエストで何回かいただきまして、わたしとしては(まぁそうだよなぁ…)とは思っていましたが、これがなかなか難しいのでどうしようかと思っていました…😥😰😥😰(トップ画は相変わらずなんの意味もありません)。

わたしの船の仕事は小さなタンカーの甲板員/機関員として始めましたが『タンカーは何をする船ですか?』と聞かれれば、製油所から油槽所へ油を運んだり、大きな船に給油したりなどしていた、と答えることができますが、今乗っている船のことは言えないことも多く、その辺は大人の皆様のご理解にはいつも感謝申し上げているところです笑、ご勘弁ください😢(皆様ほんとうに博学でいらっしゃるので局長の乗ってる船ということを考えると仕事内容を喋るとだいたいわかってしまうような気がしますので…☠️)

ですが、局長の仕事は何をしているのか?ということはあまり知られていないので、(はっきりいうと『船による』としかいいようがないのですが🙃)今回はわたしの仕事内容をあたりさわりのないところをお話しできればな~、と思っています。これはあくまでわたし乗っている船の職務の割り振りの関係上のことなので、どこまで参考になるかわかりませんが、そういうやり方の船もあるということでよろしくお願いします🥺

まず、年明けから局長をやっていますが、わたしが局長をやるのは今の船が初めてです🙂。いろいろな都合が重なって(ほんとは何故わたしが局長になったのか⁈、みたいなことnoteでやりたいけど、いつかお嫁さんwになって船辞めたらその時覚えてたら書きます)、通信士だったわたしが異動+昇進であっという間に局長になりました。都合のひとつで言えることは、その船に合った海技士資格保有者がとにかくいない、ということです。わたしの場合についてはかなり偶発的にこうなったのですが、誰もやれる人がいなければどの部でもキャリアもお構いなしにやるしかない、という状況が出来上がります。実は最初異動については断りをいれたのですが、とても偉い方から『うちは異動の拒否はないから🤗(ニッコリ)』と言われ(考えてみたら当たり前)、異動は仕方ないと諦め、ただ役職については『わたしで本当にいいの?』状態だったのですがこれも誰もいなければやるしかないということで出来上がってしまいました。(いま組閣論を語っても無駄ですが、順々に有資格者がいないという状況はあまり精神衛生上良いとは言えません)(だからわたしはどんどん無線関係来ましょうと言っている)

残念ながら他部署のこともお話できませんが、わたし自身は専任で通信長をしています(通信長という役職名も実は組織によってさまざまですが、便宜上通信長ということにします)。ではふんわりと書ける範囲でわたしの仕事内容を↓

まず、船のお仕事されている方ならわかると思いますがワッチ、つまり船内での勤務時間について。わたし個人の固定のワッチの時間というのは実はありません、以前乗っていた船では大体は決まっていたのですが、異動先にて『ワッチ時間は事実上ない』と言われました。これは『呼ばれたら来ましょう』、ということなのですが働き過ぎは厳しくチェックされるので、日の出〜日没を基本にてきとうに(その日にあった)時間を自分で考えて勤務しています。仕事の時間の間にも船内の食事や休憩を挟みつつ、夜に1日の船のスケジュールを見ながらわたしの仕事は終了、次の日また朝から仕事、というのが流れです。ここで大切なのは、『急遽呼ばれた時にさっと駆けつけることができない、ということがないようにしなければならない』ということです。対策として無線以外の場所での仕事のあるので、今どこにいるのか?がきちんとわかるような表を作りました。食事やお手洗いなどはその時の甲板や機関のワッチの方に一言伝えてから、また1日の仕事の終わりには『これにて下がります、お願いします』と伝えてから下がり船の自室にいます(もちろん個室)。なので、お風呂はそれからになることがほとんどで🛀、お風呂の後就寝🛏が多いです。夜中に急遽来てくれ、は今のところないのですがこれはあっても仕方ないですね、そういう仕事と役職なので。その分ある程度は働き方も働く時間も自由にさせてもらっています😌

わたしはよくやるのですが、朝起きてから夜寝る直前までずっと無線室にいることで(休憩時間も無線室、たまに食事も無線室)、船の仕事されている方は(ずっとやってて嫌じゃないのか?)と思うかもしれませんがわたしは何も気になりません、大丈夫です。最初の船の仕事が、平水区域の船で数人で出港から入港まで全員でやる、というものでしたからその影響で船に乗っている中でのON/OFFという概念が他の人よりないように思います。無線室での仕事、通信長室での仕事などいろいろありますが、むしろわたし個人の仕事場を与えられているという感じがしていい感じです。気分的に夜になってからの方が捗る事務仕事もあるので勤務時間の縛りが緩いのは助かります。『ずっと無線室にいなくていいよ』とよく声をかけていただくのですが、正直いうとそちらの方が楽というただそれだけのことでそうさせてもらっています。(簡単に言えば日中は仕事、夜は寝てる。こんな感じです)

そして普段は無線室で何をしているか、と大きくいうと『無線部で担当している機器の操作』と『船内の事務作業』の2つです。現在において、専任の通信長を配乗している船というのはあまり数は少ないとは思いますが、わたしの知っている範囲では『特殊な用途』に従事している船が多いというイメージです。実際SNS上でお話しさせていただいている方の船、前の船の上司と知り合いの関係でお会いさせていただいた方の船はそれぞれその船でないとできないような作業をし、特別な用途や人員を配置していました(練習船もそういった意味では特殊な用途の船ですね)。わたしの船はもあまり他にはないのではないか?と思われる装備があり、その担当と機器の操作が無線部(つまりわたし)になっています。残念ながら機器の詳細はお話しできないのですが、担当の機器は船において重要な役割を果たしているので、今はその対応の勉強をしていることが多いです。事務作業についてはなかなかの量と種類がありますが、ここは前の船と内容的にはあまり変わらなかったので引き続き…という感じです。実際に船乗られている方にはお馴染みかもしれませんが、食事代(事業者は乗船中の船員に対して食事代の提供をすること、船では通例の手当金)関係のことや備品関係のことや『おーい、これよくわからないから教えてくれ〜』というよくわからない申請書など、事務のことは事務所の方に連絡をとって確認して教えてもらったり、記入したりしています。むしろ無線部で扱う特殊な機器はそれぞれの船によって違うかもしれませんが、無線部がいるなら船内の事務関係は割と一手に引き受けているのではないか?というのが経験上のわたしの予想です。わたしは嫌いじゃないですよ事務。事務をするにあたっては書類関係の整理と記入が大切なので、ファイルやエクセルの保管管理はきちんとやっています(マジで。お金のミスはやばいので。)あとはわたしは異動してきたわけなので、わからないことは皆さんに確認しています、幸いみなとても親切にしてくれるので本当に助かっています。

(ちょっと通信長らしい仕事を紹介)、無線関係の仕事で、最近GMDSS関係の機器の整備記録などを見て機器ごとにメーカー、型番、換装時期、部品の有効期限などの一覧表を作りました。機器の型番や交換予定の電池や部品はこれを見れば一発です。これと同じように無線局の免許状の種類や有効期限、あるいは船舶国籍証書などの重要書類の有効期限と保管場所などの一覧表…こんなものをつりました。都合により、このあたりはわたしのやり方でまっさらな形でやれたのでよかったように思います。聞かないと無理でしょう、ということはお世話になっている無線業者の方(Fがつくところ笑)に教えていただいています(メーカーの博学さは本当に尊敬します)。

なお、わたしのような小娘が通信長ということで舐められるというのは常ではあります(応援してくれる人もたくさんいますが)。船の仕事で過去にはモラハラ通り越して人としていったらまずいでしょ…と悲しくなることを言われたこともありますが、男女(下手したら歳も)関係なく皆さんもそういった経験ありますよね??父親には『今の若いやつは、という言葉はいつの時代の若い人も言われることになる』と働き出した時に教えてもらいました。良い父であり、良い言葉です🙂

そしてこれも大切な話なのですが、今の船に来た時に船長に言いにくいことなんだけど、として『船内の恋愛については控えてほしい』というようなことを。非常にシリアスな内容ですが、これは船内の雰囲気としてはとても気をつけないといけないことで、(船の要職に就かれている方なら理解していた抱けるかもしれませんが)、トラブルのもとなんですよね。。。社内恋愛の否定とまでは言いませんが、どうしても愛し合っている2人なら2人だけの時間にひっそりと愛を育んでください(何この表現WWWWW)、なんですよ船は。その時は『はい、わかりました』と言ってそれ以上このことは言われませんでしたがそういうことなんです。(痒くなるような内容WW)

というわけで、全くまとまりの無い内容を徒然なるままに書いてしまいました。はっきりとしたことが書けないのでほとんど参考にならないですが、わたしの場合はこんな感じです、もっとここを知りたいよ−、ということはSNSかコメントにお願いします🤲

TKS BIBI OUT

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