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コストカットは何のために

こんにちは徒然です。間も無く6月の終わりですね。

 赴任して半年が経ちました、局長としても半年です。仕事ぶりを個人的に一言で言うと「まあまあ」かなというところです。一番大事なのは、大きな問題や重大なトラブルもなく過ごせた、ということになりますがもっと早くに気づいていればな…ということも含まれているのでまとめると、まあまあ😇、という感じです。

前任の方には直接お会いしたこともないですし、割り切って仕事をしましたが結果的にはそれが良かったように思います。生意気なことを言いますが、ここへ来てほぼ全てもわたしがやり直したかたちになりました。どれくらいかというとモノやコトの要不要、配置、管理や運用の仕方や方法で、正直本当にこんな非効率なやり方で仕事をしていたのか?とすら思いました。(まぁボロカス言っていますが、こういう状態を引き継いで一人で立て直さないと仕事にならない状態だったわけで多少はね)

以前noteでも書きましたが、部署としては法令遵守というのが大前提です。特に電波法やその関係は船舶設備とは少し趣が異なるので専任の局長としては『出来ませんでした、出来ていませんでした』は、はっきり言ってなしです。中には(これはまずいでしょ〜…😰)という管理状態のものもあったので、まずは法令遵守に関わる整理や管理が危急の課題でした。
ただ毎日きちんと(普通に)やれば何も難しいことではないので大変だったのは最初のひと月だけです。逆に考えると、こんなのでも成立するんだ🙂(←見かけ上の話ですが)、とわかったので気持ち的にはだいぶ楽でした。前の船では上司が管理徹底の鬼でした、『こんなラベルの貼り方でみんながわかるわけないだろう、こんなのではやる意味ない』などなど無線の知識はなくても何も言われませんでしたが、こういうことには厳しかったですねぇ–(遠い目…)。おかげさまで当時のことは役には立っておりますはい。。。(やり方もその当時の丸パクリに近いものが笑)

一通り片付けが終わった後から、任意の機器類についての今後のことを考え始めました。わたしには以前の船の上司の他お世話になっている現役の局長の方が二人ほどおりまして、わたしはよく(こんなことを考えていますがそちらではいかがでしょうか?)と質問させていただいています。わたしが考えるようなことなどその道に長くいる方は当然のように検討した経験があるので、先人の経験談のお話しを参考にさせていただいています(いつも本当にありがとうございます)

法定の設備については法定なので導入するしないの問題ではないので特色というのはあまりないのですが、任意の設備は各船かなり違いがあります。いつも言いますが、どういったことがどれくらい必要なのかは船によります。わたしの乗っている船では、以前はそうするしかなかったけどもう時代遅れですこれ、という機器の契約がいくつも残っており順々に契約を終了させているところです🙂。その時に「うちの船はここはこういうふうにやってる」という情報はかなりありがたく、その情報をもとに値段的にも良く性能の良いものを代わりに導入しています。こうしてわたしがきてから半年で契約を終わらせたもの、新しく導入したものがありますが、契約の終了はすごく早くできるけど新規の契約はとっても時間がかかります。

組織の都合上、これは仕方ないのですが思ったよりも新規の機器の進展が進まないのはストレスでした。先に契約を終了させて、代わりのものは後からという形にしたものもあるのですがその時に契約の方から『コストカットを進めてくれてありがたい』と言われました。コストカット、確かに契約を終了させて問題がないものなのにそのまま残っていたわけだから結果そうなんですが…。わたしとしてはコストカットは固定費の再調整をしていく中でのほんの一部であってカットしたお金で必要な機器類に当てるつもりでいるのですけど。。。という思いだったのですが。

通信契約については今後もさらなる進化が数年ごとにおこることは容易に予測でき、船舶は洋上では衛星を使用しデータ通信をすることになりますが、これからも新しい通信速度や値段のサービスが始まるでしょう。当たり前ですが費用には限りがあります、限られたリソースでフルコミットする、みたいな笑ってしまうような表現ですが、実情はシビアで切実です。

カットできるものはなるべくカットするというのは基本そうですが、今後必要なモノが出てくる、新しいサービスに変えたいという時はその都度に導入を検討することになるでしょう。コストカットは結果的に全体費用の削減になることもあるかもしれませんが、わたしがやったことは時勢に合わせた予算編集です。半年経ってある程度今後の契約については必要なモノが把握できました、今後はコストカットではなくコストマネージメント、つまり全体予算の配分調整を意識することになります。コストカットした部分はありますが、正直そこで喜ばれるのはあまり本意ではなかったです。何故かというと、一時的なコストカットを行うのは『新しいことを始めたいので予算編集上のお金の配分を再構築した結果だから』です。コストカットは部としてのマネジメントの一部です。終了した契約に使っていたお金で新しい機器を導入し、部の発展に繋げること。部の発展がそのまま船内の発展です。わたしのコストカットが船内の発展につながりますように✨✨発展を意識したコストカットを含むマネジメントが今後の取り組みの基になると思います。

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