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StarLinkの法人向け海上利用サービスが始まりましたね。。。について思うこと

はい。徒然です。とある船舶にて通信長職に携わっております。
ここでの皆様は大変お久しぶりです、noteの方の更新は本当に怠けており、記事は実は書き溜めておりますが、都合にて公開はしておりません。が、そのうち陽の目を見るものもあるかもしれませんのでテキトウに待ってていただければ…です。

今回はスターリンクについて、現状思うことをぐだぐたと書いてみようかと思います。
スターリンクは、かの有名なイローンマスク氏が設立した宇宙開発事業会社『SpaceX』の衛星通信サービスの名称です。簡単にいえば、インターネットWi-Fi設備を通して高速インターネットが利用できるというわけで何がすごいのかというと、衛星設備なので、例えば山奥、海上など基地局から遠いなどの理由により日本の大手通信会社ではなかなか整備できなかったインターネット環境が、『かなりの高速、かなりの低価格』で実現できる(ぞ????)ということです。特にこれまでインターネット環境から相当に遅れをとっていた海上利用についてはかなり画期的なサービスであり、海外ではもういわゆるスターリンクのマリタイムサービスは始まっています。船に乗っている立場からいえばこのサービスについて一言でいうと、『ここ海上ですけど???』、つまり陸上にいる時と同じような速度、海上であることの制約を全く感じさせない素晴らしいサービスです。何度も言いますがとにかく早い。これを知ったらもう元には戻れないぜ!!!!です笑

これくらいのことはいわゆる体験レビューとしてはいろんな皆さんが書いているとは思いますし、スターリンクの素晴らしいサービスの概要はもう記事になっていますのでそちらをご覧ください。おそらく書いてあることは、速いよ、ということです。値段に関しては海上利用という意味ではこれまた速度と同じくらい素晴らしくて、契約は(あまり言えないことも含めて)実は色々あるのですが月々かかる通信費はおおよそ5ー10万というところでしょうか。もちろん通信プランなので値段を出せば出すだけ通信容量は増えますが、わたしの乗っている船にとってあまり現実的ではないプランは考えても意味がないのでおおよそこれくらいでも海上で陸上と変わらないかなり高速なインターネット通信が利用できますとは想定しています。

【適当な概要はこれくらいで終わりです。ここからはこのスターリンク設備が自分とどう関わってきて、現状どうするつもりなのかを書きます。わたしが乗っている船の通信長職としての現状のスターリンク海上利用についての所見ですのでその辺ご了承ください】

つい先日、KDDIからスターリンクの海上利用サービスの開始アナウンスがありました。わたしごときの事前に知っていた情報でもおおよそこうなることは想像済みであり、感想としては(あー…ふーん。。。。)とかなりテンション低めな感情です。お話させていただいております他所の通信長様方や関係のある業者様方の話や自分の勝手な想像をもとに考えた時、『これくらいの時期に、こうしてKDDIが絡んでスターリンクの海上利用が行われるであろう、、、』というのが見え見えではありました。そう考える理由などはわたしのツイッターに少し書きましたので割愛しますが、何があまり嬉しくないかというと思宇宙開発事業のベンチャー、SpaceXのサービスに対してKDDIが日本的中間管理として寡占的に要契約する状況になっていることに(システムや料金的な素晴らしさはあるものの)感情には【つ ま ら な い ぞ 】と感じているからです。
これは完全に個人のわがままの範疇からのそうだったらいいな、になりますがスターリンクの海上利用はシステム的には海外では導入済みであり、これまでの陸上向けスターリンクサービスがそうであったように海上利用においてもカスタマーとスターリンクが直接解約する状況を期待していました。もちろん日本領海内導入ではKDDIが状況を作り、結果日本の海上利用が実現できたのもあるのでしょうけど、偶然か意図的にか、日本領海内のスターリンク海上利用契約は、現状決まり的にKDDIを通さないといけない状況になっております。ただ『つまらない』とかいう喧嘩的な表現をしておきながらですが、おおよそ聞いている話では海外のスターリンクサービスを展開しているパートナー企業でも額はいろいろですが、月のメンテナンス費/管理費を取っており、KDDIについてはおおよそ月3万円ほどが月の通信プランとは別にかかります。今後KDDI以外に契約門戸か開かれるのか、通信費以外の中間費?的なものがどうなるのかは未知数ですが、インターネット環境に地理的、金額的な制約がなるべくないような状況になればいいなと思いますし。スターリンクサービスにはそれだけの画期的なサービスになる可能性は高いです。(現状の速度/金額でもうそうなっているという見方もできます

ちなみにスターリンクの良いところの紹介なんですが、まずいろいろがかなり簡易的です。アンテナとルーターが契約者のところに郵送されてきます。これだけのサービスでありながらアンテナ設置は契約者自分で行うことができます。これ、実は契約によっては要パーミット解除が業者の方でだったりもするのですが作りは同じです。契約さえすれば1m四方のアンテナと週刊ジャンプほどのルーターを有線で繋いでもう使用できます。現状ルーターに信号レベルなどの表示がないのでそこがやや機能表示的にどうかとは思いますが、はっきり言って『速い!!』ので信号レベルとか気になりません。
通信契約ですが、50GBでおよそ3万円がミニマムラインでそれ以上のプランは100GBでも1000GBでもプランはありますが、海上で50GBで3万ほど。これ本当に海上のインターネット契約なんですか???という値段です。こういう画期的なサービスがいよいよ日本でも始まりました。

前置きがめっちゃ長くなりましたが、ではこのスターリンクの海上利用をわたしの船で契約するか??というと『今は多分しない』と思います。
理由はいくつかありますが、現在の船内のインターネット環境に対して新規のサービスを入れる必要性が低い状況だから、です。現状どれだけ毎月の通信容量があれば業務上こと足りるのかは各船それぞれですが、わたしの乗っている船は新規で導入経費など入れて初年度年間100万ほどかけて導入する状況ではない、という判断です。これは各船の航行区域や仕事などそれぞれの目的や価値観によって判断が違うので、当たり前ですがスターリンクが画期的に活躍する状況の船もあるでしょうしわたしの船のように今はあまり有効的でないなという判断、やりたいけどお金なおいから無理でした、衛星のインターネットは要りませんよという船まで様々です。全てのサービスに言えるとこですが、その船の目的によってサービスが合う合わない有効かあまり有効ではないか違うので、必要度合いは様々です。サービスの通信概要(速度/値段/エリア)を知っておくとことは大切ですが、より重要になるのはサービスの有効度合いの考慮することです。なのでサービス開始ではありますが、とりあえずは解約しないつもりで内容は引き続き注視。こんなところです。しかし、くどいようですが海上のインターネットとしてはとんでもないサービスです。ワイドスターⅡのFAX契約で会社等からFAX送られてきてそれで予定表を確認、ワイドスターⅡの通信契約しかないよ。。という内航船は是非ご検討いかがでしょうか。一度このサービスを使ってしまえば今までは一体なんだったんだ。。。。。という気持ちになると思います。

というわけで、わたしがこの度始まったスターリンクについてどう思うかの話なので、お前はスターリンクがなんたるかを全くわかっていない!という励ましはあるかも知れませんが、個人の考えなのでそこはご容赦ください。本当はもっと言えたらいいなーという話が123456789012345678901234567890個くらいあるのですが、それはまた別の機会に。
構成も考えずに一気に書きましたのでお目汚し失礼しました。今後素晴らしい海上インターネット環境が展開されることに期待しましょう💙
TKS BIBI OUT

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