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船舶の通信士になる為には一体何をどうしたらいいのか???①

このnoteをご覧の皆様、徒然と申します。わたしの仕事は船舶の乗組員で役職は主に通信士です。わたしは全くの未経験から船の仕事を始め(海事系の学校には行ってません)、いろいろの後、通信士になり20代半ばで局長(通信長)になりました。今回はタイトルの通り、『通信士になる為には一体何をどうしたらいいのか???』をわたしの知っている範囲で説明したいと思います。通信士に興味があるものの、資格や採用はどうなっているのかわからない方きっとお役に立つと思います。(以下は全てわたしの主観や体験、感想に基づきます。ご了承ください)(上の画像は拾い物です、制服的に保安庁かな??)

(船舶関係の方にとっては当たり前に知っていることから説明します、不要な方は適当に読み飛ばしてください)

⛴ひとこと船舶とはいっても、その種類はものすごく沢山あります。基本的には物流業界なので『何かものを運ぶ』という船がほどんどですが、中にはそうではない船もあり船の用途、航行区域(その船がどこまで行くことができるか)、大きさによって様々です。そして主にはその船の航行区域によってその船に乗り込むために必要な資格が決まっています。基本的な考えですが、海外に行く船(外航船)は船が大きくなるのでその分必要な資格が上級になっていきます(自動車の運転免許と同じですね、運転する移動体が大きくなれば大型免許が必要)

⛴海技士には航海、機関、そして通信士関係の通信/電子通信の4種類があります。(簡単にいうと)運転の部門が航海、エンジンの部門が機関です。それ以外何をどこまでやるのか、というのは先ほど述べたように船の種類や用途によってまったく違います。(はっきりと『こうです』とは中々表現できません😥、お仕事されてる方なら理解できると思いますが、この業界大まかにこうだよねという部分と業界内でもそれは会社間によって違う、という部分あると思います)

⛴その中でも通信士というのは、航行区域や用途の関係から基本的には人員として必要ない船舶がほとんどで、そして一部通信士の配乗が必要な船舶でも航海士が兼任している状況です(法律上兼任がOKになっています)。通信士はほとんど配乗する必要がない&兼任がOKな部署である、ということはこの業界の大前提です。

⛴残念ながら現在のおいて、通信士の求人などないというのが常識で、多くの現役の船舶関係の方はそう言うと思います。(わたし的には意外とある、なんですけど、この話は別の機会に😉)そんな通信士でも一部で通信士を残している組織もあります、それが主には各省庁系の船舶🛳です。各省庁系の船ではあまり兼任という制度を採用しておらず、通信士の採用がある場合があります(兼任に対して、専任という表現をします)。一番有名、かつ採用のチャンスが大きいのは海上保安庁だと思います。保安庁では毎年2回、資格者対象の採用試験を実施しており、だいたい毎年10人ほど採用があるのかなというイメージです。

上記は通信士をイメージをしていただくためにはかなり重要なことです。ここからは通信士になるための必要事項を説明します。

通信士の所属は無線部です(必ずしも全ての組織で無線部という言い方をするわけではないですが便宜上そう表現します)、基本的にはかなり人数の少ない部署になるので必然的に海技士資格保有者以外の採用はないといって差し支えありません(海技士資格があっても通信士になれるかは不透明ですが、海技士資格がない場合は流石に無理でしょう)。例外として、海上保安庁の資格者試験は無線従事者で募集しています。(海技士と無線従事者とどう違うんですか???というのは後でじっくり説明します)海上保安庁の場合は組織全体で人員的な余裕が多少あること、無線関係の全ての人が船舶に乗るわけではないこと、後から必要要件を満たして海技士にできるなどの理由からそういった募集にしているように思います。

◉ということで前置きがかなり長くなりましたが、通信士関係の海技士資格で必要な要件は

・対象の無線従事者資格

・乗船履歴

・船舶局無線従事者証明書

・必要な講習の受講

以上です(意味がわからないでしょう?そういうものです😉)

次回、②でひとつずつ説明していきます。わたしが疲れたので①はここまでとします。次回②で必要な要件を詳しく説明していきます。

TKS BIBI OUT

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