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船舶の通信士になる為には一体何をどうしたらいいのか???④

こんにちは徒然です、現役の通信士であるわたしが通信士になる為の方法を説明していきます。前回の『船舶の通信士になる為には一体何をどうしたらいいのか???③』では海技士資格には必ず乗船履歴が必要ですよ、という内容でした。今回は残りの『船舶局無線従事者証明』と『その他の講習』について説明します。

①の終わりに、通信士関係の海技士資格で必要な要件は

・対象の無線従事者資格

・乗船履歴

・船舶局無線従事者証明

・必要な講習の受講

と書きました。②では対象となる無線従事者資格について、③では乗船履歴について説明しました。今回は船舶局無線従事者証明とその他の講習について詳しく説明していきます。

船舶局無線従事者証明、なにやら難しそうな名前ですね😥実はこれ講習会で取得できる資格の名称のことです🤗🤗🤗この資格については講習会でしか取得できません(資格試験はなし、講習会の終わりに試験などもなし)、一部この資格が取得できる海事系の学校もありますがそれはいいとして、この資格の講習会に参加する為には無線従事者の資格が必要です。(業務経歴は不要)(海通は1海特以上、総通は3総通以上だったかな?)

わたしももちろんこの講習会に参加して船舶局無線従事者証明を取得しています(もっていないと海技士取れないですし)。この講習会は3日間行われますがわたしの知っている限り東京の日本無線協会本部(晴海の江間忠ビル)か兵庫県芦屋市の海技大学校(海事系の専門施設です)で行われています(他にもやっているところあるのかな?知ってる人いたら教えてくださいね😉)

わたしは芦屋市の海技大学校に行って講習会を受けてきました。講習費は35000円ほどだった記憶があります(事前の振り込みだったような…)詳しくは『海技大学校 船舶局無線従事者証明』で検索してください。

講習内容はテキストをもらって先生が説明するかたちで、まぁはっきり覚えていません(退屈だったんでしょうね)。同じ受講者はわたし以外に10人ほどいて、みなさんおそらく現役の乗組員だと思われます。受講者全員で軽く自己紹介があって、なかには『漁船に乗っているんだけど、パナマ(スエズだったかもしれない😥)を通る時にこれが必要になった』みたいなこと言っている方がいました。わたしは当時1海通でこの講習会に参加しましたが、おそらく珍しかったんでしょうね、先生には『あなた資格が1海通になってるけど、1海特の間違いじゃないの?』と言われました。その時は恥ずかしながら1海特というものをよく知らず「…そうかもしれません😥」と答えてしまいました。(1海特とは主に内航船などの航海士が取得している一般的な無線資格のことです。1海特が内航船用、3海通が外航船用、2海通以上が通信士用、こんなイメージです)

座学と少しだけ模擬無線機を使った実技がありましたが、このあとの説明する『必要な講習の受講』と同じく講習費を払いきちんと講習会に参加していれば誰でも取得できるものです。安心して受講しましょう😉この船舶局無線従事者証明、資格的には義務船舶局の無線機の操作などのために必要なんですが、かといって普段の業務には全く登場することなく、必要な場面は海技士の取得時くらいです(後は船舶局に選任された時、上下船日を記入するくらい)。

最後に、必要な講習の受講について。これは免許講習と言われることが多く、航海の海技士、機関の海技士でもそれぞれ必要な講習を受講しないと海技士免状を申請できません。海技士(通信/電子通信)の海技士でも同じ仕組みですが、これも講習会なので安心して受けましょう😊

海技士(通信/電子通信)に必要な『消火講習』と『救命講習』というものです。先程説明した船舶局無線従事者証明よりもかなり開催回数も開催場所も多いです(どの海技士も受けないといけない講習なので)。免許講習の中でも消火講習救命講習はとてもポピュラーなもので、全ての(通信/電子通信)の級で同じ講習でOKです。例えば、3海通を取り必要要件を全て揃え、3級海技士(電子通信)に合格したとします。その後1海通を取得、1級海技士(電子通信)を取りたいよ、という時は乗船履歴も免許講習も3級海技士(電子通信)のものを使うことができるので再度講習や履歴が必要ということはありません。

現役の航海士の方は航海の海技士を取得する時にすでに消火講習救命講習は受講済みです、内容が同じなので再度受講する必要はありません🤗講習はいろいろな認定団体が行っていますので『海技士 消火講習 救命講習』で調べてみるとたくさん出てくると思います。(講習費は2つで5万円ほど。救命が2.5日、消火が1日です)。海事系の学校はこの免許講習もカリキュラムに含まれています、毎回毎回言いますけど、海事系の学校を卒業するということは本当にいろいろ有利なことなんです。

これで海技士に必要な要件(無線従事者資格、乗船履歴、船舶局無線従事者証明、免許講習)が全て揃いました。いよいよ、海技士試験に申請です!!!!そして、いよいよ海技士試験です。おいまた試験かよ!と思われた方、そうです最後にもうひとつだけ試験があります。次回、海技士(通信/電子通信)の海技士試験について説明します。また次回。

TKS BIBI OUT


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