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通信士の採用はそれなりにあるけれど。。。という話

こんにちは徒然です。かなり間が空いてしまいました。。。まぁ実際そんなに書けることがあるわけでもなく、毎日地味な仕事を繰り返し、そして船以外の仕事などもあり出掛けないといけないこともありで、ありがたいことに色々と体験させてもらっている最中でございました。
出掛けた中では、前の船/今の船の業者の方がいたりして、あいさつと最近のお話と聞きながら雑談だったり最近のメーカーのお話、自分の船の話をするのですが、最終的に『局長不足、後継者不足』といった話になります。なんとなーくそうである状況なんだろうなという想像はできていましたが、(えっ?あの船で????)という、わたしのような低レベルな者でも知っているような船でさえ後継者がいないと教えてもらいました。その船については(正直、興味あるな)と感じてしまいましたが、現在において【専任の通信士、通信長】を採用している組織、団体はかなり少ないはずです。しかし確実にその職席は存在しているわけので、『ようやくその席に対して座れる資格を持った人がいなくなってきた』と、とある営業様はおっしゃっておりました。

これについて率直にどう思うかはそれぞれ皆様違うとは思いますが、チャンスだな〜と思った人はその通りチャンスなので(現役であるない、資格があるないにかわらず)、特にこれから通信士になりたいとお考えの方は『採用なんて無い、存在しない』と言われることが多いですが、わたし的には『別にそんなことはないぞ!』とお伝えしたいです。

ですが、、、実際に通信士なるにはどうするか?というとこれがかなり難しいところです。求人情報を見つけることが難しい、採用や職場職務についてイメージが湧かない、そもそも船とは???などその方の業務歴によって大差があるでしょう。いつもの繰り返しになりますが、海技士免状には必ず乗船履歴、つまりは実際の業務に携わった期間が必要になります。

(ものすごく当たり前のことを書きますが)、順番に、乗船履歴をお持ちの方(通信/電子通信の受験には6ヶ月必要です)や三海通以上の無線従事者をお持ちの方<電子通信の海技士免状をお持ちの方<実際に通信士で働いている人あるいはそうだった人、有経験者の方が圧倒的に有利です。別にこれは航海士/機関士でも同じことですし、資格が必要な仕事は基本そうです。特に無線部は多く人数を割けない部署であることが殆どです、船に1人か2人、乗ってしまえば『はい、ではあなたが局長です』の状態です。通信士をやってみたいという方でも、その方の職歴に船があるかないかでも採用する側としてはかなり違います。偉そうですみませんが)、採用する側としては通信士の仕事をするよりも船で生活することができるかどうかというのをまず懸念します。船で生活できるかどうかは仕事以前の大きな課題です、共同生活でありその環境の中で食事や睡眠がきちんと取れるか、周りのと距離感を適切に取れるかどうか、自分よりずっと年上の方たちが多くいる場合もあります。経験していけばはっきり言って大したことはありませんが、最初は大変なこともあるかもしれませんね、(どの会社でも数日で辞めた方はいると思いますが、まぁ辞められる方も辛いんですけどね)。

以上は、通信士として働く上では大前提で押さえておくべきことだとは思います。その上で乗りたい船が決まっている人はまずはその船の通信士/通信長になる資格を持っているかどうか。乗りたい船が特に決まってない人は、なるべく上級の資格と乗船履歴を確保できるか。結局は非常にシンプルな話です。

海技士免状を取得後(どうやって海技士免状を取得したかはいいとして)、いきなり通信士として採用されればラッキーだとは思いますが、これはあまり現実的ではないので実際にどこかの船会社で働いて業界的なスキルを取得しつつ、いつか通信士になれたらいいな~という気持ちでいるのが色んな意味で健全かな、とわたしごときは思います。そういう意味では海上保安庁は無線従事者で募集しているので乗船履歴はなくても応募はできますし、HPを見ていると年間2回応募もあるのでまだ船に乗ったことはないけれど通信士になりたいなという方はかなりの近道です。あまりいい加減なことは言えませんが、ですが通信士の採用という意味ではとても現実的な話です。船会社で働きながら求人を待つか、海上保安庁に採用されて実際に働いてみるか。どちらにせよ、三海通以上の資格は必須です、そこは取得が前提ですので厳しい話ですが簡単に言うと三海通も取れないようでは現状どうするかもできないです。

後は、とある求人が出た!となった時に誰が応募するかは当然わからないので現役の局長がそこに応募してくる可能性はあります(もちろんわたしという可能性もあります)。経歴、資格、年齢。ここは誰でも何かしら持っていて(あるいは持っていなくて)単純比較がしやすい部分ですから、わかりやすい比較が起こります。資格であるか、年齢であるか、採用する側が何を優先するのかはその時々でしょう。当たり前ですが、資格は上級が経験はあった方が有利です(当たり前)。資格の取得する段階ではあまり意識できないことかもしれませんが、僅かな席に対して、現役の局長が参加してくるということは起こり得ます。基本的には未経験の方が現役の方に船の仕事で対抗するは厳しいでしょう、船の仕事以外の何か、例えば英語がすごくできますよ~、とか、IT関係すごく強いですよ~とかそのようなものがあればまた違った感触を得られるかも知れません。わたしのような一応経験者として見られる場合でも、局長経験者の部分以外にもどんどんできることや知識面を鍛えないといけません、今の船の中ではよくても、外に出れば競争です。

最後にわたしが知っている範囲で通信士になった人の具体例を。
まずは、わたしのように船で甲板部/機関部として働きながら、通信士になった人。これは資格さえあるなら割とかないやすいパターンかなという気はします。
次に、無線従事者の学校を卒業して通信士として採用された方、これは水産高校などにそういった過程があります。これは高校過程なので、後からというわけにはいきませんが。。。
あとは、保安庁で通信士を始めた方。無線系の学校でなくても船の学校から通信士の資格を取り通信士になった方。こんなところです。
通信士になりたいな~とぼんやりでもお考えの方に少しでもお役に立てればとは思いますが、資格や採用はなかなか厳しい道のりかも知れません。ですが決して手の届かない職種ではありません。ちょっと興味あるなーと思われた方、まずは3海通の取得を検討してみてはいかがでしょうか。具体的な相談があれば教えれることなら返信いたします。では。

TKS BIBI OUT

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