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プレミアリーグ 第33節 MUN×BOU 雑感~内容と強さは反比例?~

さてと今節も例に漏れずレビューしていこうと思う。(前節はちゃんと見たけどテストがやばくて書く時間ありませんでした)

ユナイテッド現在5位。前節の勝利で無敗記録を15に伸ばした。出ずっぱりであった選手たちも途中で下げることもできて、理想的なゲームであった。グリーンウッドのベストな使い方も見つかって前向きな点が多いゲームであった。

対するボーンマスは降格圏の19位に沈む。再開後もなかなか調子を上げられず3連敗を喫している。ただ今季の一回目の対決ではボーンマスがウノゼロで勝利を収めている。

Starting XI

スタメンはもはやイツメンですね。リーグはとりあえずずーっとこれで行くつもりなのかな。

試合雑感

・立ち上がりからかなり不安定でペースを握られる。やはりこの日程での疲れか、調子の良さからくる慢心なのか、後ろの選手のビルドアップの時点での単純なキックミス、または判断ミスがとても目立つ。(特にマグワイアデヘアマティッチ)

・そして案の定前半15分に不安定だったデヘアマグワイアのミスから先制ゴールを献上する。シュートのこぼれ球を拾った相手に寄せたマグワイアがCBとは思えないほどの軽い対応で、綺麗に股抜きされ、デヘアはニアを浮かせて通された。

角度の無い所から対応する時は、ニアポストとボールを結んだ線上に自分の体の中心があるくらいがベストだとされているが、画像を見れば分かるようにポジショニングが明らかに左に寄りすぎていて、全くニアをケアできていない。 百歩譲ってこのポジショニングをするにしたらまだ開脚ブロックを選択するべきだと思う。
ファーの上へのシュートやゴールの天井に叩き込まれるのは理解できるが、この失点は正直やってはならないし、GKのミスだろう。
まあファーへのクロス気になったんじゃね、っていうのも分かるけど、原理原則としてゴール前では常にシュートに対してプレーするべきだし擁護は出来ない。
やっぱりもう右肩下がりでデヘアはアカンちゃうんかね、とか思ってたら昔のELでコウチーニョに同じようなやつやられてたの思い出した。単純に苦手なのね、この類のやつ。やっぱ反応系だから、その辺の緻密なポジショニングみたいなのは不得手なのかな。

・前節より少しポグバがフラフラっと前に出るシーンが多い。上手くバランスが取れてない。また単純なミスも物凄く気になる。

・明らかにハマってるのに後ろから繋ぐことに拘る。やはりらCFにWGでありタッパがあまりないマルシャルを使ってるデメリットなのかなかなかターゲットが見つからず蹴っ飛ばすにもなかなか蹴っ飛ばせない。

・ミスが多く不安定な中で、取り返したのはアカデミー出身のティーンエイジャー。28分、グリーンウッドとポジションチェンジをして右に抜け出したラッシーからマイナスにいるブルーノへ。ブルーノが抑えてそれを滑り込みながら左のグリーンウッドへ。グリーンウッドがワンタッチから左足を振り抜いたシュートは、ファーへ。これがラムズデールの手を弾きゴールイン。パンチ力、落ち着き、シュートセンス。18歳とは思えない貫禄。ラッシーを初めて見た時より驚きが大きい。怪物

・その6分後、コーナーから相手の手にボールが当たり、ラッキーな形でPKをゲット。これを中断明けゴールが無かったラッシーが沈め、久々のゴールゲット。乗ってるチームにはこういうのがこぼれてくるよね。

ボーンマスAWBを前に出してその空いたRSBのスペースにキングを走らせて、広大なスペースで対人に難があるリンデロフとのタイマンを挑む形。何とかこのタイマンにリンデロフが対応してたので大洪水にはならなかったが、ピンチも見られた。マグワイアがあまりリンデロフのカバーに行けるポジショニングでは無かった。おそらく前の限定が緩い+ショーの戻りが遅く、左のマーカーが気になっているのだろう。彼の攻撃は持ち味だが守備を圧迫している面もある。

・もう前半も終わりかというAT、ブルーノが左寄り中央でボールを持ち左のマルシャルへ展開。中に持ち直してマルシャルの得意な角度に。完璧な形でシュートを沈めリードを2点に広げる。いや、それにしても綺麗なゴールであった。

・後半、ユナイテッドはどうやら背中に痛みを抱えていたらしいリンデロフに代わって、バイリーを投入。あとは普通にバイリーの方がタッパあって対人強いってのもあったんやろね。

・後半開始早々のピンチはデヘアが防ぐが、その後のマティッチの浮いたバックパスをバイリーが肩で処理。これがハンドの判定で1点返されて3-2。判定に対して文句を言いたいが、その前に肩で処理しなくてはならないほど質の悪いバックパスがあるだろうか。稼働率が上がるとこういう軽率なミス増えるのな。使いずらいね非常に。

・時間帯もミスの仕方もなかなか悪く、少し押し込まられるが、またしてもこの悪い流れを断ち切ったのは18歳。54分、ショーのクロスのこぼれがマティッチにわたり、マティッチから右のグリーンウッドへ。外に逃げながら腰の捻りを使って右足でファーにズドン。これが決まりまたしてもリードを2点に広げる。風格もでてきた。

・73分、中央右寄りのFKをブルーノが沈め試合を殺した。これでブルーノは今日も1G2Aと大車輪の活躍。

総括

とにかく勝ててよかった。内容的に圧勝では無かったが、強い時のユナイテッドはこういうゲームをタレント、もしくは数人の攻撃ユニットの理不尽さで何とか切り抜けてきた。これが常にでは良くないが、こういう試合をモノに出来るチームというのはやはり強いと思う。

・その反面、守備は課題が残る。個人で言えばマグワイアは本当に酷かった。守っては軽率な守備、攻めては単純なパスミスとハマってるところにパスを出す責任転嫁のようなパスのオンパレード。まあただ彼が疲労でピリッとしなくなるほど出場してるのはリザーブのCBが心もとなすぎるからに尽きる。バイリーもそこまで良くなかったし、なにより稼働率が悪いリンデロフの強度不足も含め、CBは補強が必要だろう。

・全体としてもアンカーのマティッチリンデロフが前へ運んだ時のリスクヘッジがなってない。またカウンター時にはアンカーも両SBも上がっていて同枚数での対応を強いられる場面も少なくなかった。カウンターが鋭利なチームとぶつかったらいとも簡単にやられそうである。

・次まで割と空くのでまたリフレッシュした彼らが見たい。何はともあれ勝ててよかったおつかれっした。

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