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【備忘録】スキーで山籠もりしてた時にコーチ達に教わったことメモ

私はスキーを上達したいとずっと思っています。一番の目的は山をスキーで滑降したいということです。なぜなら気持ちよさそうだし、登攀して滑降できればそれって登るのも下るのも、最高に楽しいと思うからです。国内にも海外にも滑ってみたい斜面がたくさんあります。

そんな私はスキー場に籠ってスクールでキッズを教えるバイトをしながらSAJスクールのコーチたちにスキーを教わる機会がありました。と言っても1ヶ月だけ。しかもスキーは完全初心者というかちゃんとやるのはほぼ初めての状態から。

その間に色々なコーチに指導してもらい、そのシーズンの終わりには基礎スキーのバッチテスト2級を受けましたが、落ちてしまいました。しかし、コーチたちに教わったことは無駄ではありません。忘れてしまっては意味がないのでここに残しておきます。初級者にありがちなアドバイスもたくさんあると思うので、スキー上達に悩んでいる人にももしかしたら参考になるかもしれません。基本的には私の伝聞による自分用のメモになります。

ちなみにバッチテストには落ちてしまいましたが、このシーズンから山スキーへ行っていて、入門の乗鞍や鍋倉、妙高のいくつかのコースへ滑りに行きました。

ちなみに私が落ちたスキーバッチテスト2級のレベルとは?

基礎スキーバッヂテスト2級(SAJ)のレベルは?
基礎スキー2級(バッヂテスト)と言えば自他共に中級者と認められる滑りができるレベルです。パラレルターンのフォーム、外脚荷重等基本的な要素が正しく身についていることで、スピードコントロールが思った通りにできるレベルです。2級では圧雪された一般バーン・中級斜面までで斜度に応じて正しいフォーム、スピードコントロールができれば合格になります。

ちなみに1級はどんなバーンでも正しいフォーム、スピードコントロール、能動的な滑りができるレベルです。そのため、1級の検定には非圧雪やコブ小回りや横滑り等が課題に含まれてきますし、滑走のキレや運動などにおいてもより高いレベルが求められます。1級は間違いなく上級者と言えるレベルで、2級とは全く違うレベルだと感じます。

スキーでコーチに言われたことのすべて

ここからは私が言われたスキーの修正すべき点について列挙します。
私としては改善されている内容も含まれていますが、記録として挙げておこうと思います。

基礎スキー2級レベル以上目指す人や、スキー初級から中級を目指す人にとっては同じような点を注意すると実力が上がるかもしれません。

スキーの指導要項は決まっていますが、コーチによってその実現方法教え方や表現が異なるので、色々なコーチに教わったことを全て記載しています。
理解しやすい言葉を自分なりに理解して実践するようにしていましたが、今回のメモには全て記載しています。

ちなみに、一流のコーチたちに教わり、一緒に滑ったりするような環境にいたので、目だけは肥えてしまいました。

外足加重に関する指摘

綺麗にパラレルターンができない:足がきれいにそろわない原因→内足がターン時に引っかかって不安定。斜滑降で足がそろい、ターンでプルーク状態になり、うち足を持ち上げて無理やりパラレルにしている。
→外足に乗れていないことが原因。内足の内エッジが引っかかっている

外足過重をする練習方法
プルークボーゲン、シュテムターンで外足過重の感覚を身に着ける
斜滑降をして谷足にしっかり乗って、山足を上げたり下げたりする→谷足に乗る感覚を確認して身に着ける。
谷足の板の上に頭が来るポジションを意識する。山足を持ち上げるときは板の後ろが持ち上がるようにする。→前が後ろより持ち上がる状態は後傾になっている状態

外足片足でターンする→外足を踏み込んで板をたわませてカービングターンの練習
外足を雪面にバナナを描くような弧を描く意識をして動かしてターンを行う。その時、母子九に思いっきり力を加えてえぐりこむようにターン時に力を加える。母子九に力を入れるために体をくの字(外向傾)にする必要がある。外向傾の姿勢うまくとることで外足を踏むことができる。

上半身は両手を広げて大きなボールをダッコするような姿勢をとり、視界の端にげんこつが見えるくらい視界の端にげんこつが見えるくらい。

すねで板の前部分を押すようなイメージ。雪からの反発を足裏で感じるくらい外足の板を踏み込む。

角付ができていない。板を踏むだけでなく、外足の内エッジで雪面をとらえてカービングターンを行う。

ワイドスタンスでパラレルもしくはプルークターンを行い、外足の内エッジ角付の感覚を身に着ける

ストックを逆向きに持って、ストックが常に地面から離れないようにプルークターンの練習をする(内倒していると外側のストックが地面から離れている)。
うまくできるようになったら
同じようにストックを使って、斜滑降、パラレルターンの練習をする→外足過重の感覚がすごくわかりやすい。

悪いところ:体の上半身からひねってターンに入る動作の強制になっている。板を動かしこんでターンするのが正しい
ストックをブーツの先端とビンディングの間に突き刺して、曲がるときには外足側の腕を伸ばしながら練習してみる。
パラレルターンの練習→腕が伸ばせていない
ターンの入りのきっかけをつかむのが苦手だから。

パラレルターン 大回り
大回りはトップとおへその向きが基本的に同じ方向を向くこと
ターンの間隔は1,2、ターン、または1,2,3ターン程度。
状況に応じて、スピードコントロールはターン弧とエッジングで行う

パラレルターン 小回りの練習
小回りはずらしと下半身のひねりを使って板を動かす。
上半身はフォールラインを向いたまま、次のターンに入る少し前にストックを内側について重心を谷側へ落とし込み、次のターンの導入を自然に行えるようにする。
重心移動のタイミングはターンが終わり次のターンへのニュートラル状態のとき。
ターンの間隔は1、ターン、、1、ターン以下(ターン、ターン、ターンまで行ければベスト)
スピードコントロールはずらしとエッジング、ターン弧で行う
ストックを並行に持ってフォールラインに向けて上半身を固定してターンすることで外向傾の感覚を身に着けるとよい

シュテムターン
シュテムターンは谷足で足場を作って山側(次のターンの外足)をプルーク状(ハの字)に開く。
この動作は次のターンに入りやすくするためのもの
そのあと、外足に乗り換えて内側はターンの途中で引き寄せ、パラレル状態にする。
足の引き寄せのタイミングは2級ではターン中盤程度でOK
ターンでしっかりスピードコントロールする
足を開いてからターンに入る間は上下動をしっかり取る。外足の膝を使って沈み込み、ターン終了にかけて板が平行になるとともに、ひざも伸ばしていき、ニュートラルのポジションをとる。
シュテムターンは急斜面を安全に加工する技術であり、ターンの際にしっかりスピードコントロールをすることと、
足場を作って次のターンに入りやすくするために足を持ち上げて再度プルークを作れることが重要。
シュテムターンの技術の意味を理解して技術をしっかり身につけること.
中急斜面、緩斜面で練習しておく。
スピードコントロールはターン中のずらしとエッジングで行う

体重移動
体重移動が甘い。ターンが終わってニュートラルになったところで谷側に上半身の重心を移動させていく。ストックをついてきっかけにするとよい
外向傾が足りない、または甘いので作っていく。

ターンの切り替え動作
不交互動作になってしまっている。外足の体重の載せ替えしかできておらず、小回り中に、内足がうまくそろわない。
→外足過重だけど内足にも体重をかけて足をそろえるようにする
外向傾を強くする
横滑りの練習をして感覚を身に着ける。エッジを外して谷側に重心移動することでトップが落下していく(トップの先落とし)

ポジションについて
前後のポジションはくるぶしの下くらいに体重が乗るように一本の軸のようなイメージ

練習バーンの条件
重たい深雪や溶けた悪い雪、重い雪、急斜面など、様々なバーンにトライすることで強いスキーになる。
同じ条件だけでなくいろいろな場所、条件で滑ること

最初に言われた悪い癖
外足に乗れていない
内倒するのでうち足に過重がかかる。ひどいときは頭から内倒する
上半身をひねって板を回そうとする

あとから言われた悪い癖
怖くなるとお尻が落ちて上半身が前かぶりになる→その場でジャンプして着地した時のリラックス状態が自然なポジションになっているはず。そのポジションを取る。上半身はリラックスする。
姿勢が悪いのは滑走時の目線が近いため。目線が近いと頭が下がり猫背になりお尻が下がり、板が踏めなくなる。
板への働きかけが弱い。曲がろうとする感じが見えず、成り行きで回っているように見える。
魂のこもっていないターン。キレのないターン
エッジングでしっかり荷重をかけて一ターンずつ両足で止まれるか?→うまくできない→スピードコントロールができない

競技ポールでのスピード滑走
ポールを起点にターンをするのではなく、ターン後半でポールの横を通過する。
外足を思い切り踏む。
ターン中には次のポールに目線をやる。
スピードに慣れること。
どんな斜面でもスピードでも外足にしっかり乗れていればスピードコントロールできる
エッジだけを使ってずらさずに滑ることでスピードダウンを起こさない。
落下(位置)エネルギーを踏み込んで前進(運動)するエネルギーに変えるイメージ。

ターン時の運動についての指摘。ターンをつなげる滑りについて

ターン時に運動が見られない
ターンとターンはつながっている
ターンごとに動きが終わってしまっている
ターンが終わりに差し掛かったら次のターンにつなげる動き(上下動があってもいい)をする必要がある
外足過重でターンが終わりに差し掛かったら、エッジを外すとともに谷側に重心を向け、反対の外足を動かし、外向傾を作りながら次のターンに入っていく。小回りは大きくなりすぎている。
次のターンへの動きができずスムーズにターンの切り替えができていない
ひねりこみターンをした後は角付を外し、重心を谷へ持っていき次のターンをつなげていく

シュテムターンについての指摘
シュテムターンは足を大きく開きすぎ。足を開くのはあくまで次のターンの導入をやりやすくする動き。

シュテムターンのとき、足を開くときに内股に緊張を持たせてインエッジで雪面をとらえる形で開く。
そして、プルークボーゲンの形で外足テールをずらしてスピードコントロールする。
その最中に内足を引き付けて足をそろえてターンを終える。
体が進行方向に向いたまま足を開こうとすると、足を並行に開いてしまう。
プルークの形で足を開くときは、上体は次のターンの方向、つまり谷側へ、視線も次のターンの方向をみて
足を開くそうすると足をハの時にきれいに開くことができる。

全体的な指摘
すべてに共通して、上体が固まっていて運動が見られない。
もっと運動をしてターンをつなげていく動きにする必要がある。
上体が動いていないので板がうまく回らず、体からターンに入ってしまう。

小回りについての指摘
小回りのやり方、体を谷に向けて足を動かしていく。
そのとき、ターンが終わったらすぐに角付を外して、次のターンに移っていく。
ターンを「いち」と数えるとしたら、その中に「ターン、角外し」の両方を「いち」の中に含めるイメージ。板はターンでは完全に横に向けず、進行方向めでよい。でないと次のターンへうまくつながらず、動けない。

ターン時の体の動きについて
ターンしたら体が後ろに置いて行かれるので、ポジションを修正して前へ動いていくこと。
そうして足が動かしやすいポジションを確保し、足裏に注意して自分の一番板が動かしやすい足裏の場所に力を入れて板を動かしていく。

スキーって難しいと思う

色々なスポーツをやってきましたが、個人的にはスキーが一番難しいのではないかなと思います。
とにかくダイナミックで、運動の中で思考したりフォームを整えたり、考えなければなりませんが、何せ運動(スピードのある)の中で体をうまく扱うことが難しいと感じます。

雪や斜面の状況は常に変わるのでそういった点も難しいと思います。

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