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カーター・ディクスン(ジョン・ディクスン・カー)『白い僧院の殺人』
だいぶ前だけど新訳が出たのでカーター・ディクスン『白い僧院の殺人』を読み返していた。
『白い僧院の殺人』はカーター・ディクスン(ジョン・ディクスン・カー)が1934年に発表したヘンリ・メルヴェール卿シリーズの第二作。作中で、相棒の刑事マスターズ警部が一作目の『プレーグ・コートの殺人』に触れているのがどことなく初々しい。
物語はジェームズ・ベネット青年が叔父であるヘンリ・メルヴェール卿を訪ねるとこ
ジョン・ディクスン・カー『連続自殺事件』
記憶が曖昧なのだが、この作品、昔は『連続殺人事件』という邦題ではなかっただろうか?むかし何かの感想サイトで「自殺か殺人かわからないのが魅力なのにこんな邦題をつけるなんて!」という批判を読んだ記憶がある。
今回初めて読んだのだが、なぜかシリアルキラーによる都市型犯罪を扱った本かと思い込んでいた。もちろん、カーがそんな話書くわけもないのだが、やはり旧邦題(?)に引きづられていたのか?
実際はこんな話。
鮎川哲也『偽りの墳墓』
昔大量に放送していた二時間ドラマも、今はあまりやっていないらしい。ドラマ自体の記憶も、もともと大して残っていなかったりするのだが、この『偽りの墳墓』を原作にしたドラマは別で、子どものころ見た記憶がはっきりとある。というか、謎解きシーンでこのアリバイトリックなんか知ってるな、と思っていたら昔ドラマを見たことがあるのを思い出したのだった。ドラマで覚えていたのはトリックだけなので、それ以外のストーリーが
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