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AIM力を向上させるための練習など無意味だという話

最近、PCのFPS界隈ではValorantが話題です。しかし、Valorantは現在主流のFPSとは違ってCS:GOライク、平たく言うと硬派な部類(それでもカジュアルなほう)に分類されます。このことから、この手のFPSを待ち望んだ上手いFPS経験者が集まる上に特殊なAIM技術を必要とすることから、少なからずプレイすることを敬遠もしくは諦めた人もいるかと思います。しかし、E-Sportsレベルではなく一般のレベルで言えば、Valorantや同様のゲームに特有のAIM技術を除いて、敵に照準を合わせる能力に関しての練習は私から言わせると、全く無意味だといえます。その理由を筆者の経験から以下で話していきます。

立ち回りとAIMの関係

まず、AIMの話を始める前に立ち回りについて考えてみましょう。立ち回りの能力というのは、一般的に敵との位置関係を見極めて自分の立ち位置と攻撃タイミングなどを判断する能力の事とされています。そして、立ち回りとAIMというのは分離されて考えられることもしばしばあります。しかし、立ち回りというのはAIMを包含しています。つまり、AIMと立ち回りは分離したものではなく、立ち回りありきのAIMだという事です。具体的には、覗き方(仕様の理解)、覗く場所(マップについての理解)、覗くタイミング(敵の位置の予測)などの事です。そして、これらの要素は一般的に語られるAIMという概念の大部分を占めていると個人的には思っています。

身体的な能力はそう簡単には伸ばせない

始めに結論を言うと、一般的に言われているAIM力(目で対象物を認識して、対象物に対してAIMを合わせる能力)に関してあなたの能力はそこでほぼ頭打ちです。そうなんです、この能力というのは鍛錬を積んでも飛躍的に伸びるものではないという事を理解しておく必要があります。しかし、それだとFPSが上達する見込みがないのでは?とお思いの方もいると思いますが、そうではありません。先ほども言ったようにAIMというのは、立ち回りの中に含まれるものです。要するにAIM力を伸ばそうと努力するのではなく、立ち回り力を伸ばそうとする努力の方がFPSの上達に効果的に働くという事です。

あなたはAIM力で負けているのではない!立ち回り力で負けている!(同じレベルの敵では)

そうはいっても、いつも撃ち合いで負けるんだよなぁと思っている人も多いでしょう。しかし、シビアな撃ち合いの能力で差が出るのはほぼE-Sports選手などの猛者の集まりだけです。立ち回りというのは何も自分の位置取りの話だけではありません。除く位置、除くタイミング、クリアリングの順番、壁からの除き方、ヘッドライン、プリエイムなどの撃ち合いに関するこれらの技術も立ち回りと言えます。これらをなぜ立ち回りと呼んでいるかというと、これらの技術は身体的な能力値の差がほぼ発生しないからです。これらに差が生じるのはほとんどの場合において経験、つまり踏んだ場数の差によってのみです。要するに練習することで身に付けることが可能だという事です。Valorantでは内部レートによってほぼ同じレベルの敵と当たっているはずですから、その状態で打ち負けるという事はAIM力の差と考えるよりも立ち回り力の差であると考える方が合理的でしょう。

一挙一動に気を配ろう。FPSがうまい人はこれが無意識的にできている!

自分と敵の位置取りを意識することも大事ですが、はじめのうちは撃ち合う時の一挙一動にも気を配るようにするべきです。相手がどこを見ている可能性が高いかを見極めて、可能性の高い選択肢から潰していく意識というのは非常に大切です。「撃ち合いはガチャだと思って、可能性の高い選択肢を取る。」これを意識しながら撃ち合いましょう。決してこれは一か八かの賭けではありません。れっきとした立ち回りの技術です。上手い人は経験でこれが無意識的にできているので、はじめのうちは意識しながら体に覚えさせることが重要です。

最後に

試合のフィードバックの仕方も大切です。先程から言っているように「AIMで負けた」という解釈では次につながることは一つもありませんし、その試合がまるで時間の無駄です。(FPSで歪む原因にもなります)目の前の問題から目を背けず、AIMありきの立ち回りではなく、立ち回りありきのAIMである事を理解して、次につなげるようにしましょう。それでは、良いFPSライフを!

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