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10万円から始める毎年5割高ねらいの株式投資法! 低位株待ち伏せ投資(2016/12/9 吉川英一) 

概要

株を始めたての頃に読んだ個人投資家の吉川英一さんが著した本。

吉川さんは個人投資家として株と不動産で2億円の資産を築いており、株の取引き方法は主に低位株を安値で仕込むという方法を実践してきた。

低位株で資産を築く際のノウハウがまとめられている一冊である。

目次


印象に残った内容

需給はすべてに優先する

需給のバランスが崩れることで、株価は上にも下にも大きく動く。
大きく儲けるためには、これを利用することが重要。

低位株を狙うべき

低位株は1~2年に一度は大きな上昇がやってくる。
底値が固まっている銘柄であれば、市場が大きく下落した場合も下げ幅は少ない
底値で少しずつ買い増しを実施し、上がってくるのを待つ。

誰も知らない安い銘柄を買って、大きく上昇するまで持ち続ける

東証一部の大型株は株価が短期間で倍になる可能性は低い。
誰も知らない低位株を安く仕込むことで、大きく勝てるチャンスが眠っている。
いつ上がるか分からない心配はあるものの、信じて持ち続けることが大事

何度も上昇する銘柄で、しばらく横ばいになっているところを買う

跳ね上がる銘柄を安値で仕込んで持ち続けることで、大きなチャンスが来たときに売り抜く。

売るときは3回程度に分けて売る

上昇すると利食いが我慢できなくなる。
低位株は上がり始めると5割以上の利益は当たり前のため、グリップ力を高めて3回程度に分けて利食いすることで、大きな利益を狙う。

パソコンの向こうには必ず相手がいることを意識する。

株で勝つためには、自分より下手くそな投資家が現れるまで待つしかない。
本能に逆らった投資ができるかが重要。

投資家は失敗の数だけ強くなれる

投資も失敗を経験してこそ強くなれる
トレード記録をつけることによって大きく成長できる。

感想まとめ

昔私が実践していた投資方法です。
いわゆるなるべく潰れなさそうな低位株を探し、大きな材料が出たり仕手株化した際に大きく利益を出すといった方法であり、10年チャート等を見て買い時を選定する方法です。

一度仕手株化すれば大きく利益を上げれることは間違いないのですが、やはり「次にいつ大口が仕掛けて株価が上がるか分からない」、「安値で仕込んでも業績が芳しくなければ上場廃止のリスクがある」といった主に2つのデメリットを感じたため、こちらの投資方法はやめてファンダメンタルズ分析を重視したストーリーを立てて割安で成長しそうな銘柄を選定するやり方にシフトしました。

また、現在は東証プライムの大型株も数倍に上昇することはザラな相場環境であり、景気が良い状況ではあまりこのような低位株に資金が流れることは少ないと感じるため、個人的には景気が悪く日経平均株価が全体的に低い相場環境のときほどこのような投資方法に優位性があると感じました。

ただし、買うときも売るときも数回に分散して行うことや、自分の売買先には必ず別の投資家がいることは非常に大切な考えであり、需給を気にしたトレードについてはとても参考になるため、これからの売買でも考えて投資を行っていきたいと思います。

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