4 強みを知る 5 コンディションを知る

◆ 4 強みを知る
研修に臨むスタンスをつくるワークです。
メンバーの自己紹介などから研修がスタートします。このときに、模造紙を配布して、上半分に自己紹介の情報にあたること(所属、役職、名前など)を記入してもらい、下半分には、自分の強みを書いてもらいます。
自分の強みを聞かれた体験を持っているメンバーは意外に少なく、大抵は戸惑いを見せます。
自分の言葉で、自分を相手に伝える、関心を持ってもらうことをイメージして強みを書き出してもらいます。
相互発表します。「強み」という部分をオープンにすることで互いに前向きな関心を持つことができます。
また強みを言葉にすることで、自分に自信をもつという暗示がかかり、研修に積極的に参加する動機つけになります。
*「笑顔です」と答えるメンバーがいる場合 は、「どんな笑顔なのか?」を掘り下げます。「会ったひとをみんな元気にする笑顔」というように具体的に書くようにします。
*アレンジとして、研修でチャレンジしたい こと、自分に期待されていると思うことなど、項目を増やしてもいいでしょう。大切なのは、前を向くような問いかけにすることです。

◆ 5 コンディションを知る
研修に臨むスタンスをつくるワークです。
研修の導入で、自己紹介(強みを知る)などと抱き合わせで使います。
1.模造紙を配布します(各自に一枚)。
2.「いまから言う8つの物を描きこんで、一枚の絵を完成させてください」と伝えます。
3.一つずつ提示します。
 ・地平線を描いてください
 ・山を描いてください 
 ・太陽を描いてください
 ・空を飛ぶ鳥を描いてください
 ・道を描いてください 
 ・花を描いてください
 ・自分を描き入れてください
 ・今、あなたにとって気になるひとを描いてください
4.全員の作品を相互に比べて見ます。同じ物を描いたのに、一枚一枚違う絵になっていることを確認します。
5.人は、一人ひとり感じ方、表現の仕方が違う事実を受け止め、他メンバーに関心と敬意を持つように求めます。
・地平線は、物事を始めるときの基準を決める
・山は、今感じている課題、目標などを意味する
・太陽は自分に元気をくれる存在
・鳥は、憧れややすらぎ
・道は、課題にたいする関係性
・花はやさしい気持ち
・自分の位置と気になる存在の関係は、それぞれ他の要因との関連からコンディションを表します
《フィードバック事例》
・山をいくつも描く人は、たくさんの課題を意識している。富士山のように描く人は、一番になりたい志向が強い
・女性は、花を道のそばにたくさん描く傾向があり、男性はひとつだけのことが多い
・自分を山の頂上に描く人は自信家。道の上に描く人は、迷いなく課題に取り組んでいる
・気になる存在を自分より高いところに描く人は、目標にしている先輩、上司がいる。隣に描く人は、頼りにしている存在、心を許す存在がいる
メンバーのコンディションを理解する手掛かりになります。決めつけないように注意します。「持って生まれた性格、性質」ではなく、その「状況」によって描く絵は変わることを伝えます。

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