52 紙コップ 53 グループワーク診断表(1)54 グループワーク診断表(2)

◆ 52 紙コップ
研修の最終回などに、参加したメンバー同士の相互理解、形成された人間関係を一気に盛りあげるのに使います。
1.メンバー各自に紙コップを配ります。自分の名前と今の気持ち、今後のチャレンジなどを書いてもらいます。
2.書き終わったら、それぞれを持ちより床に並べます。できるだけ隙間のないように工夫します。
3.インストラクターは、中央に進みでて、紙コップひとつを床に置き、できるだけ激しく一瞬で踏みつぶします。その後、紙コップひとつは貧弱なものだが、もしメンバ-の意思が本気で、強ければ、組織(企業)を支えられると伝えます。
4.上席者(部長、マネージャー)に登場してもらい、メンバーが思いを書いた紙コップの上に立ってもらいます。
  *並べた紙コップの上に、スチロールボ-ドなど板状のものを置きます。
  *メンバー2名で、上席者を肩で支えるように抱え上げ、静かに、紙コップの上に下ろしていきます。
5.通常の成人男子を乗せる場合でも、紙コップ10個があれば、ほぼ耐えられます。見事に立つことができたら、拍手。インストラクターが無残に踏みつぶすデモンストレ-ションが記憶にあるので、だれも支えらるとは思っていません。自然に、拍手がおこります。
  *これまで、残念ながら紙コップがつぶれてっしまったということは一度もありません。載せるときに、ゆっくりと慎重に行うのがポイントです。
実際の研修でも最後のまとめで取り入れますが、一気にテンションがあがります。

◆ 53 グループワーク診断表(2)
反応票 1
1.自由(不安や構えなく)に参加、発言できた度合いは?
2.人の発表をよく理解しようとした度合いは?
3.自分の考えや意見を人に理解してもらうように努めた度合いは?
4.今の討議(ディスカッション)に自身が打ちこめた度合いは?
5.今の討議(ディスカッション)にグループが打ちこめた度合いは?
反応票 2
1.集団討議(ディスカッション)を心情的に満足を感じながら参加した度合いは?
2.集団討議(ディスカッション)で自分の責任を果たしたと感じる度合いは?
3.集団討議(ディスカッション)に打ち込んだと感じる度合いは?
4.集団討議(ディスカッション)中、フラストレーションを感じた度合いは?
5.集団討議(ディスカッション)の結果に対する満足の度合いは?
*反応票では、各項目を7段階評価で自己診断します。メンバー相互の結果と、全体の関係を比べます。
*反応票1は、序盤で使います。2は終盤で使います。

◆ 54 グループワーク診断表(1)
研修にグループワークを取り入れる場合、メンバーがどのようなスタンスで参加しているかを客観的に診断することがあります。とくに人数が多く、インストラクターが少ないケースでは、全体状況の掌握に役立ちます。また、メンバー自身が振り返るきっかけにもなります。
いくつか、診断表の項目サンプルをお見せします。
診断表
意思決定は、どのようになされたか?
1.意思決定なし
 グループとして決めたのではなく、なんとなく尻切れトンボのまま決めてしまった。 または外部の圧力(時間の制約など)で決めてしまった
2.レールロード(鉄道の機関車)
 強力なメンバーが存在し、その強い主張に引きづられてしまった
3.ワンマン
 地位的に権力のある者が一人で決定した
4.2人の握手
 誰か一人が提案し、それに他の一人が同意し、そして全員がつられて同意した
5.少数支配
 例によって、いつもの2~3人の意見や主張で決まってしまい、他のメンバーの意見や気持ちは無視された
6.多数決
 賛否を取り、中には「NO」のメンバーもいたが、大多数が「YES」の意見だった
7.勝ち負け
 意見の対立がおこり、葛藤し、強い意見が弱い意見を圧倒して決まった
8.話し合いによるコンセンサス
 いろいろ討議した結果、メンバー全員が納得し同意するという意思表示をした
*グループでなにかを決める場面の振返りでつかいます。どのように決まったと感じるか、1から8で一つを選択してもらいます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?