ぜんぶ春のせいだ

やあ、まあしんどいですな。お前さまもお疲れのご様子、まあまあ、そちらにお座りなさいな。

四月になったばかりというのに暑い日が続きましてな、だいぶやられていたところに明日あさってには寒くなるという話で御座いますよ。お天道様もなかなか辛い仕打ちをなさいますなあ。

手前もすっかり躰が草臥れたところに細々とした事が続きましたもんで、もう座っているのがやっと、出来ることなら床に潜りこんでしまいたいのですがね。お前さまがいらしてくだすったもので、やれ嬉しやと、少し楽になった心持がいたしますよ。

この時節は、草木ばかりか人も気ぜわしく、どうにも五月蠅くなってしまうもので御座いますな。お前さまもどうぞお躰にはお気をつけなさいまし。


・・・何が言いたいのかというと「ちょっとだけ体調がしんどいです、ここ何日か気温の変化も激しそうなので皆さまも気を付けてね」という内容の文体練習、というか、泉鏡花とか読んだらニワカ感染しちゃったというだけのネタです。

一回ちゃんと「艶書」みたいな雰囲気の小話とか書いてみたいと思うけど、あまりの化け物(誉めてる)具合に、近寄るだけでひからびそう。

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