こうも暑いと無駄話したくなる

セミファイナル、という言葉がある。

いや、準決勝とかそういうのではなく、アスファルトに転がっているセミの死体・・・と思って近づいたら突然動き出して「?!?!?!?!」となる、アレのことだ。虫の話が嫌いな方はどうかご容赦頂きたい。

今年もセミファイナルだかアンファイナルだかの個体たちが、あちこちにあられもない姿を晒している。毎年、せめて踏まないように、と気を付けているために殊更目に付く。

そんなある日、雀がファイナルし終わったであろうセミをくわえて、どこかに飛んで行った。ああ、雀にとっちゃその辺飛んでる虫捕まえるのと変わらないものねえセミだってご飯になるわよねえそりゃあ、と思っていたら今度は別のセミをカラスがくわえて行った。

セミがあちらこちらに転がっているのはこの時期ならではのことだ。人間が旬の食材を愛するように、彼らにもその時期ごとの餌に舌鼓を打っているのではあるまいか。

そうしたらきっとその辺に転がっているセミにも、優しくなれるのではあるまいか、

と思うくらいにはすごく多いです、セミ。あいつら猛暑で死期早まってないか、大丈夫か。

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