秘め事は秘めておこうぜ

猛暑で脳みそ蕩けそうになりながら自転車を漕いで崩れそうに古いラブホの前を走ってたら予想以上に車が停まってて今日もみなさん元気に励んでらっしゃるのねと思った真夏の昼下がり、みなさま如何お過ごしでしょうか(挨拶

わたしはまたあちこちのゲームに手を出しているのですが、あるゲーム内でのお話。

ゲーム開始まもない頃からずっと共に戦ってきたNPC(注:ノンプレイヤーキャラクターの略。乱暴に言えば「生身の人間が操作していないキャラクター」、あらかじめプログラムされた動きしかしない)の女の子がおりました。ストーリーを進めていくと、そんな仲間たちの今まで知らなかった一面が垣間見えたり、なんてこともゲームではよくある進行であります。

ある一幕で、ピンチに格好よく助けに入ってきた別のNPCの女の子に対して、その仲間NPCの女の子がひとこと「おねえさま…」と呟きまして。

正直に言います。「おまえ、そういう奴だったんかい」と思いました。

そのテの話(今もどっかの議員さんが叩かれてた気がしますが)に敏感な昨今は置いておいても、昔からゲームや漫画、小説などのいわゆる2次元ではそういう指向のキャラクターたちは結構出てきたように思います。そんなわけでわたしも、「そっちに混ざるつもりはないけど、貴方がたが好きなら好きなようにしたらいい」という比較的寛容なスタンスを取っていた、つもりでした。

それなのに、この仲間NPCの女の子に対して、ちょっとマイナスの印象を持ったのです。どのぐらいのマイナスかを上手く表現できませんが、「えーっあの子、足で襖閉めるのぉ?」くらいの落胆具合。どちらかと言えば自分のスタンスに他でもない自分自身が相反する反応をしたことで、自分に対する幻滅具合のほうがひどい。

そんな彼女は今日も元気に一緒に戦っております。元々もう顔も見たくない、と毛嫌いするまでのマイナスでは無いし、知られざる一面を知った軽いショックは日々薄れていくのです。

そんな出来事からふと思ったこと。

こんなわたしでも、やはり指向としては存在を認めたい。無理やり失くさせたり強制させたりとかしようと思わない。そのことで友人関係とか仕事関係とかいろいろ支障が出てしまうような現状には心が痛む。ただ、少しズレたお願いなのかもしれないけども、声高に叫ぶのは、少し控えてくれないか、とも思う。

わたしがもし、「いやー、めっちゃ男の人好きなんですよねー!いいですよねー男の人って!」と周囲に触れ回っていたら、たぶん多かれ少なかれ引かれる。

世間に存在を認知してもらうためにパレードやデモやったりとか、大変な苦労をしてるんだろうなとは思うけども、わたしには、性癖のアピールとしても捉えてしまって、少しうろたえる。

こんなズレた話をするわたしを許してください。

それはそうと、男の人っていいですよね。


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