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Anodizeを聴きながら走り抜けた北海道

北海道に行ってきた。
レンタカーで千歳から旭川を折り返し地点としてぐるっと回る旅。

ドライブのお供はもちろんAnodize、時々、Beyond&黄貫中。

北海道の壮大な景色を眺めながら走る車内に流れるAnodize。
かっこいいギターサウンドを聴きながら、目の前にはどこまでも広がる新緑の大地。
なんとも幸せな時間。

エンジンをふかす音から始まる「速」なんて、ドライブにぴったりだよね。
夕暮れの街を走りながら聴く「摰友」にちょっとセンチメンタルな気分になったり。
早朝の静まり返った美瑛の丘で流れる「早班火車」に涙しそうになったり。

その時の精神状態によっては、未だに家駒の声は聴くだけで泣いてしまうこともある。
何年経っても「海闊天空」は、最後まで聴けず途中で止めてしまうことも。

けど最近。
Paulの声にもそうなってきたのはなんでだろうね。
「帶走你的回憶」を聴くと涙が溢れてくるのはなぜ?
理由はたぶん、分かってるけど。

6月は、家駒の誕生日、自分の誕生日、亡くなった親友の誕生日、家駒の命日・・・と、なんだか色々と気持ちが落ち着かない月。

Anodizeを聴いて、阿其のギターにときめいて、元気を出そう。




北海道での一番の目的は「平岸高台公園」に行くこと。

一応、私、藩士なんで。
もう20年以上、水曜どうでしょうのファンやってます。

DVDも全巻持ってるし、愛用してる手帳の中はこんなだし。
(カードのチョイス間違ってる気もするけど・笑)

目の保養に阿其にもいてもらってる

お気に入りの企画はもう何十回と見てるんでセリフもほぼ覚えてる。
だから、どうでしょうの聖地「平岸高台公園」は死ぬまでに一度は行かなければならない場所だったわけで。
ず~っと行きたいと思いつつ、取るのは香港行きのチケットばかりだったから(笑

今回、やっと!念願の!憧れの!高台公園を見ることができて、私はとっても満足です。
できればHTBの社屋がある内に行きたかったけどね。

それでも、この景色が視界に入ってきた時はほんとに感動したよ。

この場所で生み出された数々の名場面&名セリフが次々と脳内で再生される。
出演者、ディレクター、スタッフみんなが和気あいあいと撮影してる風景が目に浮かぶ。
今にも藤やんの笑い声が聞こえてきそうな空気が漂ってる、まさに聖地。

実際来てみると以外と小さく感じた平岸高台公園。
冬、雪景色の高台公園もいつか見てみたいな。

今回、通り道だったからもちろん赤平にも寄ってきたよ。
ほんとは珍来でヘルメットトンカツラーメン食べたかったけど時間的に無理だったんで今回は断念。

ミスターに会わないかしら?とちょっとドキドキしてたんだけど、ま、会えるはずはなく(笑
今は赤平にいないかな?
いちファンとして、とてもネイマール君を心配しています。
一日も早く良くなることを願ってます。

この辺り、深川、滝川周辺もまたドライブに最適だね、景色がほんとに綺麗で。
国道から外れてあてもなくブラブラ走ってみたいなぁ。
いつかまたじっくりこの辺りを走りつつ、ヘルメットラーメン食べに行こう。

私の人生に笑いと癒しと感動を与え続けてくれる水曜どうでしょう。
どうでしょうがあってよかった、どうでしょうを知っててよかった、どうでしょうを好きでよかった。
香港というかけがえのない場所を失った私にとって、どうでしょうは心の支え。

ありがとう、水曜どうでしょう。




高台公園と、もう一つ行きたかった場所。

旭山動物園。

2日目は丸1日、旭山動物園に滞在。
行動展示と言われる、動物本来の生態や能力を自然な形で見ることができる動物園。
その工夫された展示方法が素晴らしく、1日居たけど時間が足りなくてすべて回れなかった。
行った時期というか季節も関係してるのかもしれないけど、以外と動物たちに動きがあってほんとに見てて飽きなくて。

吊り橋を行ったり来たりするレッサーパンダがかわいかったり。
サウナで寛ぐおっさんのような恰好のワオキツネザルが微笑ましかったり。
鋭い眼光の狼なのにどこか優しい表情にも見えたり。

ガラス越しにこちらに向かって歩いてくるアムールトラの迫力に圧倒されたり。
キリンの顔が間近で見れるような設計に感動したり。
ととりの村で自由に過ごす鳥たちが香港の動植物公園にあった巨大なケージの中で飛び交う鳥たちのようで懐かしさを感じたり。
気持ち良さそうに眠るライオンの寝顔に癒されたり。


動物との距離が近いとほんとに時間を忘れて夢中になって見入ってしまう。
皮膚や毛の質感、体の模様、ひげの生え方や色、細かいところまで肉眼ではっきりと見えるのはほんとにすごい。

普通なら寝てるだけの動物ってすぐ見飽きると思うけど。
この距離感で見てると、たとえ寝てる姿でもちょっとした変化が手に取るように分かるからいつまでも見てられる。

丸太にちょこんと置いた手が可愛いアムールヒョウ

呼吸でお腹が上下してるのとか、時々手がびくっと動いたり、目がうっすら開いたり。
以外と呼吸が早くて、だ、大丈夫!?と心配になったり。
猛獣と言われてるような動物の鼓動を感じれるのはほんとに貴重な体験。

そして、色んな工夫がされてる動物の見せ方ももちろん素晴らしいんだけど、各施設内にある手書きの掲示板がとても読み応えがあって。

いつどのような経緯でここに来たのか、ここでどんな風に過ごしたのか、亡くなる時の様子はどんなだったか。
今、動物たちを取り巻く環境がどんな状況で、それを踏まえて私たち人間はどうすべきか。
色々と考えさせられる、読み手に語りかけてくるような文章に、リアルで率直な飼育員の方々の思いがすごく伝わってきて。
手書きの文字って気持ちが伝わりやすいんだなって、改めて感心したり。

まさに、「伝えるのは、命」

旭川市旭山動物園

「命」というものの大切さや尊さがしっかりと伝わってくる、ただ動物を見るだけの場所ではない、素晴らしい動物園。


そして色々なものを見た後、それぞれの最後に書かれている終わりのメッセージ。

これがもうなんだかねぇ。
感動というか・・・胸にぐっと刺さるものがあって。
私は逐一、読みながら涙が溢れてきて大変だったよ。

全然、泣かせるようなことは書いてないけどね。
更年期ゆえの情緒不安定のせいってことにしとこう。
ほんとに涙もろくて困る。


館内の手作りの案内標識がまたどれも可愛くて。
ついつい足を止めてカメラを向けたくなる。

こうゆうのに一々ときめいてるから、なかなか先へ進めなくて時間が足りなくなるんだよね。

でもほんとに来てよかった。
冬はまた違った動物たちの姿が見れるんだろうな。
できれば定期的に通いたい場所だね。




最後の香港から5年が経とうとしてる。
コロナが明けたら・・・なんて思いはもう消え失せて。
香港ドルを日本で円に両替する日が来るなんて考えもしなかったよ。

私が大好きだった香港はもう無い。

表面的には何も変わってないように見えるかもしれない。
でも今の香港はきっと私の目には灰色で濁った街並みに見えるだろう。
街を歩くだけで悲しみが押し寄せてくるような場所にはもう行けない。
あんなにもキラキラ輝いて、そこにいるだけで幸せだった香港は無くなってしまった。
ほんとにあっという間に。

理解不能、訳の分からないことが次々起こってる香港。
曲を演奏する、歌う、聴く、観る、ことが禁止になる場所、香港。
私はそんな場所になんの魅力も感じない。

初めての香港は1996年2月。
最後の香港は2019年9月。
23年間、香港にいなかった年はない。
香港に思いを寄せてからはもう30年以上。

ありがとう香港、さようなら香港。


2019年7月6日


人生ほぼ香港一色で生きてきた私にこの現実は辛すぎるけど。

旭山動物園で見たこの言葉をしっかり受け取って。
楽しく笑顔で生きよう。

なぜか涙が止まらなかった


・・・でも。

家駒にだけは会いたいんです。
「將軍澳華人永遠墓場15段6台25號」行き専用のどこでもドアを下さい。


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