【エッセイ】人望がない

私には人望がない。

人望になさに関しては、希有な才能の持ち主だといえる。

友達も少ない(ほぼいないに等しい)し、恋人も長らくいない。人と仲良くなることがないし、人から好意を抱かれることもない。

すべてが自己完結してしまうのだ。

どうしてだろうか。

自分ではそうしているつもりもないのだが、オーラを出してしまっているのだろうか。

確かに他の人と考えがあうことが少ない。いわゆる世間一般の普通の考え方では無いのは承知している。

細かいことが気になるし、人の気持ちや感情を知らずのうちに勝手に推し量ってしまう。
すると疲れるので人と接する時間が少なくなる。

そうすると、さらに人と接するのが苦手になる。

にもかかわらず、人と接したいという気持ちが無い訳ではない。

他の人からしてみれば、人とコミュニケーションをとるのは普通のことなのかもしれないが、自分にとっては自分がスムーズに人とコミュニケーションをとるということは一種の憧れでもある。

空を飛んでみたいとか、スーパースターになってみたいとかそんな類の自分ではどうしようもないけどやってみたいみたいな憧れだ。

マンガの中の1コマみたいな。

映画でよくあるシーンだけど実際こんなことできないよね的な。

どうすれば、人並みに人望が得られるのだろうか。

何もみんなから羨望の眼差しで見られたい訳ではない。普通ぐらいに人と接したい。それだけだ。

もしや普通の基準が高いのかと一瞬よぎったが、たぶん無いだろう。

大学でもひとりも友達がいなかったし。

さあ、これからどう生きていくか。

人望を得られるように努力していくのか、人望のない人生を楽しむのか。

なるようになるんじゃないかなとも思いながら、できれば後悔がしたくないな。

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