my undercover
先日、フラッと立ち寄った古着屋でundercoverのless but better期のジャケットを見つけ思わず手に取った。眺めているうちに、そういやundercoverを最初に買ったのはいつだっけ、と思い返し昔の記憶がよみがえってしまったので、ここは一つ書き綴ることに。
あれは大学1年の冬、場所は仙台の「ANYWHERE」。このお店、JonioとAPEのNIGOが共同で原宿にオープンした「NOWHERE」の唯一の姉妹店。自分と同世代の仙台のSMART読者ならほとんど知ってるぐらい、いつも行列が出来る人気店だった。自分も「98-99AWのexchangeブルゾン」を買うために並んだ。みぞれ混じりの夜明け前に並んで服を買うことは今はしないけど、若かったんだと思う。
当時、SMARTが仙台でアンケートをした「人気店ランキング」の上位には「ANYWHERE」「レディメイド」「レクルール・ビス」などが常連だった。「ANYWHERE」ではアンダーカバー、グッドイナフ、APE、SARCASTIC、たまにAFFAなどを扱っており、「レディメイド」は裏原レジェンド的なショップ、「レクルール・ビス」はネイバーフッドとかを置いていたショップ。ロット数も少ないせいか、どのアイテムもプレミア化し、ありえない値段で個人売買され、中でもグッドイナフの1ST スタジャンなんか何十万!のプレミアがつくほど。 と猫も杓子も裏原な時代だった。
その頃の自分はオシャレな同級生達にくっついて一緒にショップを回ったり、毎日SMARTやBOONを読み漁ったり、と知識を向上させることばかり考え、バイト代はほとんど服という始末。たぶん、裏原系全盛期という時代背景はあったにしろ、オシャレになってモテたい、カッコよくなりたいという理想や憧れ、あるいは流行に乗っていないと不安、といった10代特有の心理があったのかもしれない。
この歳にもなると服に対して保守的になっていく傾向が強く、新たに欲しいと思うブランドはない。というわけで思わず手に取ったless but better期のジャケットを迷わず買った。18歳の時点で「服を買い続けるのも、さすがに学生のうちまでだろうな」と思っていたが、やってることは変わらず、むしろ18歳よりお金あるし今の方が大胆で困る。
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