「男の子」って、どうやって育てるの?
先日図書館でこちらを借りてきて読みました。
感想……の前にいいですか?一言いいですかね?
図書館最高!!!!
もうね……感激しました私は。
今まで市の図書館てほぼ行った事がなくて。いや、あるんだけど予約制というものを知らなかった。人生損してた。
本は買わなくても読めるらしい。そう、図書館の予約制ならね!読みたい本をサイトで検索して予約するだけ。入荷したらお知らせが来て取りに行くだけ!!!素晴らしすぎる〜!
と、いうわけで「男の子ってどう育てるの?」という育児書を偶然見つけたわけですが、これは男の子を育てる母親としてはスルーできないなつって。気付いたら手に取っていた。
結論から言うと読んでよかった。
これってどうなんだろう……というモヤモヤの答えを知れたし、再確認できた。
著書では、とにかく男の子を男の子扱いするなということが書かれている。
男の子だから強くなりなさい
お兄ちゃんだから我慢して
男の子なのに泣くなんてみっともない
などの呪いの言葉はもちろんのこと
あらゆる場面で思いがちな「男の子だからしょうがない」もNGとの事だ。
家事を手伝わなくても、料理ができなくても、字が汚くても、乱暴でも、服脱ぎっぱなしでも
男の子だからしょうがない
は、もはや通用しないのだ。
大人のそういう態度や甘えが男の子を更に乱暴にし、家事すら手伝わない将来のダメ旦那を製造するのである。
特に印象的だったのが、「男の子が何故乱暴で暴力的になるのか」というところだった。
男の子は遺伝的に女の子より暴力性が強いわけではない。知らず知らずのうちに暴力的に育てられるのだ。幼い頃から暴力性が唯一、男の子の「男らしさ」として認められていた部分だからだと著書は言う。
泣いたら男のくせにと言われ、喧嘩で負ければ男なら強くなれと言われる。
唯一腕っぷしの強さや勝負事、そして怒りの感情だけは、「男らしい」要素の一つとして学校や社会から受け入れられる事が多い。
本当は、男の子の弱さや脆さを大人は否定するべきではない。女の子同様、優しく包み込んであげる事が大切だ。それは男の子を甘やかしている事には全くならない。
昭和脳の人間なら「男児たるもの云々」言いそうだが、それこそが男の子にプレッシャーとしてのしかかり、心を病ませてしまうのだ。現代の男の子は、多分そんなに強くない。
私もたまに、息子に男らしさを押しつけてしまう時がある。暴力的なよその子を見たら、男の子だから仕方ないと思う事もあった。
息子は気が弱くて、他の子の前だと大人しい。おもちゃを取られてもオロオロするだけなので、親の私はもっと積極的に、時にはやり返してやれ!くらいの気持ちで見守っていた。が、それは間違いだったのだ。
優しい男の子に育って欲しいと願いながら、男であることの強さを求めていた。心の強さは必要だが、そこに「男の」を付けると途端に息子は性という自分では抗えない枠の中に閉じ込められてしまう。
男の子だって泣いていい。負けていい。失敗していい。スポーツが苦手でもいい。ピンクが好きでいい。
この本はその事を再確認させてくれたのだ。
今日私が履いていた花柄の靴下を見て、可愛い〜と息子が言った。
2歳の彼のその感性を、私は心から愛おしく思う。
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