子どもに栄養を教えるために必要なこと
※ふと感じたことなので、何かを批判するものではありません。
栄養士や管理栄養士または栄養のことをよく知っている人が、
栄養についてよく知らない人(とくに子ども)に理解してもらうために
“簡単”に分類したものは、“簡単”だけど“わかりやすい”ではないのかも……
ということを、
●赤:からだをつくる
たんぱく質源(肉、魚、卵、豆・大豆製品、牛乳・乳製品)
●黄:からだをうごかす
炭水化物源(穀物、油脂)
●緑:げんきをささえる
ビタミン・ミネラル源(野菜、果物、海藻、きのこ)
の表を見た幼稚園児(年少)を見て感じた。
この表の中にあるもので、この子たちがこれまで分類してきたものは、
おそらく肉とか魚とか、野菜、果物……といった食品群程度。
それすら曖昧で、もしかしたら「好きなもの」「嫌いなもの」くらいの
分類しかしていないかもしれない。
「栄養」という言葉も知らないまったく知識がない幼稚園児には、
各グループ内にある食品がなぜ同じなのかを理解するのは難しく、
かえって「栄養」への理解を遠ざけてしまうのでは? と思った。
表を見た瞬間の子どものちょっとした拒否反応というか、
目線はそちらにあるけれど意識は別のところにある状態……
幼稚園児の反応は素直だから気づけたけど、
大人でも同様のことがあるのでは? と感じた次第。
これまで、よりわかりやすく表現するために、
きちんと理解することが必須だと思って仕事をしてきたけれど、
理解するまでの道筋を整理することも大事だと感じた。
子どもに栄養のことを教えるなら、
栄養素を軸に食品を分類せず、
日常の食事を軸に料理で分類するほうがわかりやすくなる。
たとえば、前述の3色の分類ではなく、
●主食:からだをうごかす
炭水化物源(ご飯、パン、麺)
●主菜:からだをかたちづくる
たんぱく質源(肉、魚、卵、豆・大豆製品、牛乳・乳製品のおかず)
●副菜:からだをげんきにする
ビタミン・ミネラル源(野菜、果物、海藻、きのこのおかず)
これでよいのでは?
でもこれを理解するには、日常的にこれらが揃う食事をしていることが必要。
そう考えると、この分類も幼稚園児には難しいかもしれない。
幼稚園児にわかること。
それは、食べ物がもともとは生き物で、いのちをいただいているということ。
その食べ物の正体がわかれば、自分の体にとってどう必要なのかがわかる。
「肉は良質なたんぱく質が豊富だから筋肉になる」も正しいけど、
「肉はもともと動物の筋肉」というのも正解。
まだまだちゃんと考えられていないけれど、
娘をターゲットにいろんなアプローチを探ってみたくなった。
幼稚園児にわかることを組み立ててうまく説明ができるようになりたい。
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