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今、きみは元気にしているのかな。


とっても優しい人だった。
今考えたらずっと甘やかしてもらっていたのかもしれない。いつも私の話を聞いてくれていた。
よく私が最寄りから、自転車乗って帰る時の5分、10分、電話してくれたね。
ライブに行った帰り道、興奮しながら君に話して、きみは【良かったね〜、俺も行きたかったな】って言ってくれた。


初めて会った日、よく話しかけてくれたね。嬉しかった。まさか、君が恋人になるなんて思ってなかったよ。


私が落ち込んでた日に、「ねぇ、面白い話してよ」って言ったら、【いいよ、何から話そうか】って何も聞かないで話してくれた。


「なんでだてめかけてるの?」って聞いたら
【え〜なんかインテリぽいじゃん】って
言ってくるところも、私はそんな君のおもしろいところも好きだった。


けど私たちは育ってきた環境が多分違かった。
あれ?って思うことが増えて、でも私は君には言えなかった。なんだか、君のことを傷つけてしまう気がして、喧嘩になるのが怖くて。
君のせいにしたくなくて。
君のことを責めているような気持ちになってしまう気がして。


もし、仮に私が君に「ここが私は嫌なの、気になるの」って伝えても君はきっと優しいから【ごめん。】しか言わないんだ。でも私は君に謝って欲しくなかったから、いえなかった。


私は、君と長く居ることよりも、自分が恐れることから逃げる選択肢を選んだ。


今君は何をしているのかな。お仕事頑張ってるのかな。わからないけど、たまにたまに思い出す。


私は、きっと充実していたのかもしれない。
君を傷つけるくらいなら、離れた方がいいと思った。
私の生活には君がいなくても大丈夫だ って言い聞かせた。
音楽があるからって言い聞かせた。
私は最後まで我儘だった。
君が何も言い返せないくらい私は自分のことを非にして、別れ言葉を告げた。


きっと今の私も、生活の優先順位は音楽が1番。だから、誰かに恋をするなんてそんなことはあってはいけないと思った。


きっと、恋をして、たとえ結ばれたとしても、また相手のことを傷つけてしまうと思ったから。


けど、今私は恋をしている。
でも、一生叶わない相手だから、別にいいんだ。


別になんの支障もない。
どう頑張っても叶うことはないのだから。
こんなに諦めてる言い方をしているのは、自分に諦めさせたいから。
自分に諦めなさいって言い聞かせているから。
どうせ君以上の人はしばらく見つからない。


そんなことはわかってんだ!


もう君のことをこの感情で見たくないから私は今日も言い聞かせる。
「絶対に好きにならない。絶対に叶わないものだ」って。


恋愛ってこんなに苦しかったっけ。辛かったっけ。
けど、君が誰かのところに行ってしまうのも、私に冷たい態度を取ってくるかもしれないことも私は嫌だ。ずっとずっと好きでいたい。
「好き」と言って、全てが壊れるのが怖いんだ。


私は自分のことしか考えてないから、特に、最近の私は人のことまで考える余裕は無いから、だから君のことを傷つけるくらいなら私は独りで居た方がきっといいんだ。

いつか 君に対する好き を超える感情を持てる人に出会えたらいいな。
それでもって、いつか君のことを諦められるくらい素敵な人に出会えた日には、君のことを書くね。


今の私には独りが似合うんだ。

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